第1章 その31 その幻獣は元同郷
ふと気付いた件。オリジナル戦記って外した方が良いのかと、悩んでおります。予定では、戦記とも言えそうな大掛かりなものは5章か6章に以降になるはずなので…(苦笑)
『ちょっと整理しようか。まず喋ってるのはこの世界での言語だよ。念話だから勘違いしたんだね』
『…あ?…ああ、そうなんね。ごめんなさい。勘違いしたぁ〜』
『あぁ、後半は勘違いじゃあない。この世界に転生して来た元日本人で間違いないよ』
『…はぁ、そうなん……はぁ?元日本人なぁん?』
あはは、よもや同じ転生者?とは思わなかったよ。それも人じゃなく幻獣とは…。しかし…転生者なのに記憶持ってるのか?
『聞きたいんだが…前世の記憶って持ってるのな?』
『…えっと〜、実は曖昧なんよね。前は日本人だった〜とか、月狼流の使い手ってのは憶えてるんだけどさ。他の記憶がパッタリ出てこんしさー』
右上を見るかの様に首を傾げて答える月狼。そっか…まぁ、想像しか出来ないが人から動物…いや幻獣なんかに生まれ変わったとか分かったら、普通は精神崩壊してもおかしくない人もいるだろう。その辺はそっとしておくべきだな。
『ま、まぁ、取り敢えずだ。君の名前はルナマリアだ。これからよろしくな』
『…え?…名前……まりあじゃなく?』
『ん?…あぁ、君が月狼っていう幻獣だから、そう名付けさせて貰ったんだ』
『ん〜まぁ、いっか。悪くないし。んじゃよろしくね』
…なんかあっさりだな…ま、まぁ、次だ。てかこれからが本題なんだ。
『で、君は幻獣で月狼の種族。この世界じゃ狩られる事もある存在なんだよ』
『…え〜?…それってヤバいの?』
『まぁ、君ひとりじゃ生き難い世界だと思う』
『え〜、でもお母さんいるし…』
『残念ながら亡くなったよ。君を助ける為に無理をして…』
『え?…うそ…だ…』
眼を瞑り、無言で首を横に振る。確かにあの母ムーンウルフは強かったかもしれない。だがクレセントベアの攻撃を、気絶した娘を護りながらでは…。
「ごめん、間に合わなかったんだ…」
そう言葉にして、ルナマリアを抱き締める。ルナマリアも「アオーン」と泣いた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
一頻りルナマリアが泣いて落ち着いてから、私達が駆け付けた時からの状況やルナマリアが気絶するまでの経緯を話し合った。この子、ええ娘やないの。ちょっと涙目になったよ。
『ルナマリア、君ひとりじゃ大変だし…一緒に強くならないか?』
『……そこは一緒にならないか、とかじゃないん?』
おいおい、幾ら前世が人だとしてもそれは無いわ…それにこうやって念話で話せるけど、君は今、月狼だからね。思わず眼が点になるよ。
『……冗談は置いとくとして…一緒に強くなるってどうするん?』
『それは契約するんだ。臣従の誓いっていう才能でね』
そして右手の平を、ルナマリアの背中側の首元に持ってくる。スキル発動。すると紫色に光りだす。成る程、契約や制約は紫に光るんだなと並列思考で考えながら見てると、了承したのか暫くして光が収まる。
『…うん、契約したけど…』
『これで私の配下…いや臣下になったんだ。これで色々と出来る事が増えたよ。先ずはルナマリアのステータスを確認しようか』
そう言って、ルナマリアのステータスを自身が見れる様に設定する。
名前 ルナマリア
年齢 3歳
種族 ムーンウルフ
職業 幻獣
レベル 5
隷属契約主人 アルフ・シーン
体力 6/24
魔力 4/4
筋力 26
知力 10
魅力 13
器用度 12
敏捷性 28
SP値 10
才能
月影流双刃術 LⅢ 森林歩法術 LⅡ 料理 LⅠ
『…ねぇアルフ、主人ってどういう事?』
『…え?…だって、そう(契約)しないと、仲間管理が出来ないんだよ』
冷めた半目で私を見るルナマリア。いやどう表示するのかまで知ら…そういう事じゃないんだろうなぁ。
誤字脱字等ありましたら、ご報告頂けると幸いです。読んで頂いた方々に感謝を。
次回は…1時間後の19時に更新しますよ。第1章終わるまで、後ちょっと。巻きでいきます(笑)。




