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第1章 その28 その贈りものの利便性

正月企画3日目です。



考えたら、神様でも泣くんだねぇ…って傍観してる場合じゃないよな。


「グランデ様、どうか落ち着いて。そこまで大した才能(スキル)では…」

「隷属系最上位じゃないですかぁ〜。契約したら、主人であるアルフさんを物理、精神共に傷付ける事が出来ないんですよ、それに文句だって……あれ?出来る?」


私が考えていた『臣従の誓い』は、契約すると主人を裏切る事は出来ないが必要とあれば肉体及び精神を傷付ける事が出来るのだ。勿論、文句も意見する事も出来る。隷属系最上位とはいえ、割と融通が利く才能(スキル)である。

最上位なので、鑑定されても隷属系としか出ないっぽい。まぁ、必要と思ったのは月狼(ムーンウルフ)に対しての事なのだが。


「まぁ、なんにしても良かったじゃないのぉ?ソレ、神も下僕に出来るわよぅ」


いやいや…タウリア様、神様相手に使おうとは思いませんよ。だって記憶や意識を持って転生した事は、今の私にとって重畳な事…あ、これもついでに…」


「ソレはぁ〜、グランデちゃんのミスねぇ。それとも気になったからかしらぁ?」


タウリア様、凄く顔が…グランデ様を揶揄うのもその辺にしてあげて。グランデ様も顔を赤くして、膨れてらっしゃるじゃないですか。話題を戻そう。


「…こほん。えーでは、制約を付けるって事でいきましょうか」

「…あ、はい、そうですね……では10年に一度だけ発動する様に制約を付けます」


そう言って手の平を私に向けたかと思うと、直ぐに紫色の光のオーラを発して直ぐ消える。


「…これで制約付与完了です。また何かあれば、呼び出しますね」


凄く顔が笑顔なグランデ様。とりあえず無事に済んで良かった。


「ではグランデ様、タウリア様、ルシェール様、お邪魔致しました」

「楽しかったからぁ、また来てねぇ」


え?簡単に来れないと思うのですが、タウリア様?


「序でに渡しておくわ。これで此処に来れるでしょ」


【ピンポーン、新たな才能(スキル)『空間転移』を得ました。祝福(ギフト)『統合機構』に取り込まれます】


は?なんですと?固まって冷や汗をかいていると…


「ソレはアタシからのぉ、プレゼントよぅ。中々いないわよ持ってる人」


いや…『空間転移』って、勇者とか英雄とかが貰うものでしょ?私みたいなのんびり生きたい者には、過ぎた代物なんですが…


「イイのよぅ、たま〜にお土産くれればぁねぇ〜」


そう言って手を振ってくるタウリア様。グランデ様はまた涙目になってるよ。ルシェール様は…何時の間にかお酒を飲んでカラカラ笑ってる。


「まぁ、才能(スキル)を得てからぁ、行った事のある場所しか行けないしぃ。マーク出来るのは8ヶ所迄だから気を付けてねぇ」


ふむ、詳細解析で確認すると、レベルが『8』になっている。だから『8ヶ所』なのか。此処と家以外で考えれば、後6ヶ所まで自由に行ける場所を決めれる訳だ。ん?待て?『時空魔法』とは違うのか?


「あぁソッチはねぇ、魔力を使うけど行ける場所の数に制限が無いのよ。コッチは才能(スキル)だから転移する回数なんかに制限無いしぃ、使う人に触れていれば人数制限も無いけどねぇ」


成る程、使い勝手の良さは其々という訳だ。


「こ、こほん…。ではアルフさん、お家に魂を転送しますね。あ、あと次来られる時は肉体も来られる様にしておきますので。本日はありがとう御座いました」


…そうか、此処では魂の状態でしか来てないか。此処での会話や祝福(ギフト)については下手に他言出来ないよなぁと思ったところで、私の意識はブツンと切れてしまった。



誤字脱字等ありましたら、ご報告頂けると幸いです。読んで頂いた方々に感謝を。


次回は通常に戻り、5日18時更新です。

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