第1章 その26 その姿に眼が点になる
新年明けましておめでとう御座います。正月企画として3日まで毎日更新します。
湯呑みでメロンジュースとはちょっと合わない気もするのだが、透き通る様なエメラルド色で味はスッキリとした甘さ、更に口腔中に広がるメロンの香り。コレは美味しい。
「それで『能力創造』…ではなく『悠々自適』ですね、その祝福に付いてなんですが…制限を付けさせて貰えませんか?新たに生み出すのは、才能のみとか回数制限とか…如何でしょう?」
そう言いながら、自らにも湯呑みに緑の液体…メロンジュースを注いでいくグランデ様。シュールだなと思ってしまうが、ふと疑問が浮かぶ。何故、私に伺う?女神…神様なのだから無理やりでも出来るのでは!と疑問に思う。
「あー本当は、転生者や転移者には内緒なんですけど…一度与えた祝福は、取り消す事が出来ません。これは私達、神でも無理なのです」
それを聞いて半分納得する。だから制限なのか。でも…
「そして、一度与えた祝福に制限を付けるにも本人の了解がいるのです」
少し困った…いやかなり凹んでいるグランデ様。うーん。これはどうしたものか。条件等厄介ではあるが、かなり使える祝福『悠々自適』なのだ。簡単にハイそうですかと、制限を付けるのも…。
「あのう、ダメですか?」
また涙目になっているグランデ様。うーん…よし、取り敢えずでいこう。
「グランデ様、取り敢えず、10年に一度しか使えないって事にしませんか?それでも弊害がある様なら、また呼んで頂いて協議するってのはどうでしょう?」
「10年に一度、ですか?」
そう言って考え込むグランデ様。まぁ、悩むよなぁ。でも『悠々自適』で獲得した才能が既にある身としてはこの祝福はある意味、万能なのだ。私としては今後の事も考えれば、この位の制限でお願いしたいところなのだ。あ、この考えも読まれているんだっけ…。
「邪な考えもお持ちの様ですが…取り敢えずそれでいきましょうか」
ふう、ちょっと読まれていたけどなんとかなった。というより考慮してくれたグランデ様に感謝だ。実はもし出来るならば、獲得したいと思うものが既にあったのだ。それにこれまで得た才能や祝福に関しても…。
「獲得したい才能ですか?それでしたら、タウリアを呼びましょうか。彼なら…」
タウリア?呼ぶって事は他の女神…本で読んだな。確か『力の女神タウリア』だったか。考えている内に、グランデ様は、明後日の方向に向かってタウリアさーんと呼びかけている。暫くすると、何もない空間から突如として二人の女神?が現れた。ハテナが付いたのは、明らかにひとり見た目が…。
「初めましてぇ…って、いきなり失礼な事ぉ考えないでくれるぅ?」
「よお、俺はルシェール。ヨロシクな!」
流石に神だけあって、直ぐに心読んでくるな…いや、もしかしたら最初から観察していたのかもしれない。タウリアと呼ばれた力の女神は、此方を…それは物珍しい様に見ている。服装は、ゴスロリ調のフリルの付いた所謂メイド服なのだが、腕や脚、胸に至るまで筋肉がはち切れんばかりに主張している。髪は黒の短髪にヘッドカチューシャを付け、顔はいかにも2枚目なのだがバッチリメイクをしている。少し無精髭が顎部分にポツポツと…。
もう一人、ルシェールと自己紹介してくれた女神は、白髪、いや薄っすら銀色にも見える。そして超ロングヘア。膝裏位まであるんじゃなかろうか。自身の身体より少し大きめの白地に銀の刺繍がアクセントとしてある服。レディースの特攻服とでも言うような感じで左胸に『命』と何故か漢字で刺繍がされている。
な、なんだろう。こ、コセイテキナ、方々デスネ。
誤字脱字等ありましたら、ご報告頂けると幸いです。読んで頂いた方々に感謝を。
2人の女神?(笑)の登場です。タウリアは魔法少女の男版のアニメってあったと思うのですが、それを参考にさせて貰いました。ルシェールは、姐御って感じで考えて貰えたら良いと思います。因みに服の背中には『死』と刺繍で書かれています。
明日も18時更新します。




