第1章 その13 その鏡に映る自分
また体調崩してます。全然、筆(指?)が進まない。遊んでるゲームも調子よくない(笑)。あ、ようやくアルフ君は今世で初めて我が顔を見ます。
此処は魔物が棲む森で、街まで馬車で3日…何でこんな辺鄙な所に家を建てたんだ?私を守る為ってのがよく分からない。守るなら、普通は街じゃないのかねぇ。人攫いでも多いのだろうか?それにしたって、魔物よりは遭遇する確率低いんじゃないのかなぁ。
「此処はね、特別に魔物用防御結界を張っているの。丁度、芝生の外辺りの樹々に結界石柱を埋め込んでいるから大抵の魔物は入って来れないし、攻撃も特殊なモノ以外は通らないのよ」
不思議そうにしてた私を見てそう語るエミー。思わず石柱があるであろう、樹木を探してみる。離れて見てた時には分からないが、近くで見ると確かに魔力を感じる。更に注視すると樹の小さな洞の中に薄っすらと光る石が見える。これが結界石柱なのか。
「だからこの樹々の外には出ないでね。でないと魔物に襲われちゃうわよ」
凄く明るく言ってくるエミー。ん〜まあ魔物対策は良しと考えても、わざわざ森の中に住む理由にはならない。だから思い切って聞いてみた。
「他には何から守るの?」
「…え〜えっと〜、それはオズが帰って来てから説明するわ」
引き攣った笑顔を浮かべながら、明後日の方へ顔を背ける。説明し辛いのか面倒なのか、どちらかなのだろう。エミーの態度に少し溜息を吐いていると、遠くから…唯一の道の方から重く、そして軽快な『ドッドッドッドッドッドッ』と聴き覚えのある、ロドルの足音が聞こえてきた。
「帰って来たようね」
「…父様、結構離れてるのに手を振ってるね」
遠目から見えていたのだろうか?ロドルも気付いたのか『クウェー』とひと鳴きした。だんだんとスピードが落ちていき、目の前3メル(メートル)程で止まり飛び降りるオズ。
「お帰りなさぁい、父様」
「ただいま。もしかして待っててくれたのかい?」
「そんな訳ないじゃない。単にお外デビューよ」
当事者の私が思うものでもないかと思うが、ほのぼのって感じだ。なんか癒される。ロドルも嬉しいのか、私の顔に嘴を擦り付けてくる。くすぐったくてイヤイヤしていたら、父様が改まった顔で…
「アルフ、誕生日おめでとう。プレゼントがあるんだ」
そう言って鞄から小さな木箱を取り出し、私に差し出した。なんか雰囲気がシリアスなのは何故だろうか?
「開けてご覧なさい」
エミーにそう言われて、木箱を開けてみる。中には…シンプルだけど、銀色の下地に小さな青い石をアクセントに意匠をほんの少し凝らした…カフス?リング?その様なものが入っていた。
「アルフ、私が着けてあげるわね」
木箱から取り出したアクセサリーを、私の耳に着けてくれる。自分じゃ似合っているのか分からない。その事に気付いたのか予め予定していたのか…オズが『良く似合ってるね』と言いながら、鞄より一枚の板…いや鏡を取り出して私を映し出した。
え?これが私なのか?自分でも驚いた。鏡に映るのは、凄く可愛い女の子にも見える子供。いや別人…じゃないよね?
誤字脱字等ありましたら、ご報告頂けると幸いです。読んで頂いた方々に感謝を。
次回も予定通り来週の土曜日18時に更新します。




