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第1章 その12 その母は言葉足らず

今週から本筋です。


6日の3時過ぎ(私は仕事中)に速報…北海道にて震度6強(後に7に訂正)の地震。映像見る限り、崩壊していた道路とか…皆様大丈夫でしょうか。大変かと思いますが、一刻も早いインフラ復旧を願っています。



月日が流れ、今日で3歳となった。そして自由に歩ける様にも、更に喋るのも殆ど問題ないレベルまで上達した。やはり歯が生えて来ないと、発音は難しいんだねぇ。まぁ、まだ生え揃っているわけじゃないけれどね。幼児も苦労するもんなんだと改めて感じ入る。

この2年、歩けなかったとはいえずっと家の中だったのが辛かった。まぁ大半は寝てるんだけどね。


とりあえず、家の外へレッツらゴーと思い靴…ブーツかな?足首まで覆っているので、ショートブーツか編上靴といったところだろうか?それを素足のまま履いてみる。サイズがちょっと大きいかと思っていたが、丁度良い。履き心地も悪くない。何かの動物の毛皮で出来ているので、ムレるかなぁとも思っていたが通気性も良さげで快適そうだ。下は麻布で茶色っぽいパンツ、上も同じ麻布で薄い青の半袖シャツ。薄手の…何の革かな?動物系等の革で出来たベストを着て…早速、外に出て見よう。


「かーさまー、外に出てい〜い?」


調理場で洗い物をしているエミーに尋ねる。黙って出て、怒られる訳にはいかないからね。


「アルフ〜、ちょっとだけ待って〜。洗い物終わったら一緒に出るから〜」


まぁ、至極当然だわな。『お外は危険がいっぱい』だから親が心配…気苦労いっぱいになるからね。リビングにある椅子に座り、足をぶらぶらさせて数分ほど待っていた。洗い物を終え、胸元を大きく開いた白い麻のシャツ、生成りのフレアスカートというラフな出立ちに、剣を腰元に装備しながらエミーがやってきた。何故に剣がいるの?


「それじゃあ、お外デビュー行ってみますか〜」

「はい!かーさま」


仲良く手を繋いで、エミーが扉を開ける。開いた瞬間に光の洗礼を受ける様に眩しく目が眩んだ。外は…一面、樹々に覆われていた。青々と茂る樹々が家の周囲に広がっている。家の周り、だいたい100メテル(メートル法と同じだった)くらいは芝生…バミューダグラスかな?踏んでも割と直ぐに起き上がってくる…状になっていて、その周りに樹々が覆い繁っている。いや一ヶ所だけ、土の道が出来ていて森の奥に続いている。其方を指差しエミーに聞いてみる。


「かーさま、あれ(あの道)はどこに行くの?」

「あの道はね、馬車で3日行くとべナールの街に着くのよ。ロドルなら速いから、2日も掛からないわね」


え?ちょっと待て。なんとなく街中ではないのは、日中に外の喧騒が聞こえなかったから気付いていたけれど。街まで3日って…。呆気に取られてエミーの顔を見ていると、察してくれたのか答えてくれる。


「ここはね、トナンの森。不思議なのだけれど、高い岩山に囲まれた森よ。勿論、魔物が多く出るわね」


えっと…この家は別荘なのかな?ちょっと意味が分からないんですが母様?驚きながらエミーを見上げていると、苦笑いの表情を浮かべてこう言った。


「アルフ、あなたを守る為にこの森に住んでいるのよ」


……守るって…いや魔物が出るって言ったよね?意味が分からないんですが母様?



誤字脱字等ありましたら、ご報告頂けると幸いです。読んで頂いた方々に感謝を。


ちょっとまた体調を崩し掛けてます。更新が遅れる事はないと思いますが…。

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