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第1章 その母のずぼらな日記3

アクセス累計が3000人超えました。ちょっと驚きです。本日もエミーレシアの過去日記です。


◯月◯日

森を進んでいくと、少し拓けた場所へ着いた。そこには小さな小屋の様なものがあり、馬等が繋げられるところに乗ってきたロドル達ドゥバードを繋ぐ。以前からここを拠点にして魔物を狩っていたそうだ。街から一晩もの距離が離れているのだが。まさかオズィールも私を襲うのかと思ってしまったが、本当に魔物を狩るだけの様だ。魔物を狩って、素材を売り金に換えるそうだ。


◯月◯日

オズィールはお金に困っているのかと聞いたら、家を買いたいのだと。家があれば、休みの日はゆっくりと本が読めると笑顔で答えていた。初めてオズィールの柔和な笑顔を見た気がする。お金か…私も装備位しか、掛けていないのでそれなりに貯まっているが…それでも白金貨2枚いかないくらい。オズィールにちらっと聞いたら、片手を開いて見せた。私の倍以上だと?なんか悔しい。


◯月◯日

白金貨1枚もあれば家が建つのではないか?と聞いたが、『快適に過ごすには家具や魔具もいる。出来たら街から少し離れた、郊外の庭付きに結界石柱で保護したところに住みたいんだ』と言ってた。オズィールの夢を初めて聞いたが、それよりも普段あまり喋らないのに雄弁に…凄く良い顔で語っていた…凄く格好良いと思ってしまった。


◯月◯日

結局、二人で魔物狩りしたせいか一人辺り金貨12枚の稼ぎになった。二人だけで戦ってみたが、凄く戦い易かった。何も言わずとも然り気なく、フォローしてくれる。これまでこんな気遣いの出来る男は見た事がない。大抵の男共は、私の胸ばかり…明らかに身体目当てで近寄って来る下衆な奴しかしなかった。


◯月◯日

一緒に魔物狩りに行った後から…何故かオズィールの事が気になる。クエスト中もチラチラと見てしまう。自分でも不思議だ。


◯月◯日

オズィールの一挙手一投足が凄く気になってしまう。これ…は、恋なのだろうか。今まで恋愛した事ないから判らない。オズィールと話している時が、凄く幸せ。


◯月◯日

オズィールは私の事をどう思っているのだろう。付き合っている女性はいるのだろうか。ギルドの女性職員と話しているのを見ると、イライラしてしまう自分がいる。最近、自分が自分でない。やっぱりオズィールの事が、す…すき、なんだと自覚したら顔が火照ってしまった。あ〜どうしたらぁ〜。


◯月◯日

パーティーとしての良い依頼がなかったので、オズィールとまた二人で森まで魔物狩りに行く。告白するなら…。お酒と、つまみになる物を街の屋台で買い込み一緒に森の小屋に向かう。自分で料理が出来ないので不甲斐ないとこだけど、こういうのは勢いってのもある。あ〜顔が火照ってきた。


◯月◯日

結果、上手くいった。でも初めては…痛い。


◯月◯日

久々の日記。お腹に赤ちゃんがいる。このままでは依頼をこなす事が難しくなる。S級も目の前だけど…こればかりは仕方ないわ。パーティーの解散をする事にした。ボルゾンは猛反対したが、コルドが取り成してくれた。リースレータは、王宮から魔術師団の誘いが来ているそうだ。


◯月◯日

オズィールに結婚を申し込んだら「あぁそうですね」とあっけらかんと答えやがった。殴ったろかぁ?と思ったら、続けて「新居は…街の方が良いですかね?」と聞いて来た。迷わず『貴方が好きな森の中で良いわ』って返したら、満面のイケメンスマイルで「ありがとう」って感謝された。あ、あれ?コイツ…こんなにイケメンだったっけ?



誤字脱字等ありましたら、ご報告頂けると幸いです。読んで頂いた方々に感謝を。

エミーの過去日記は、オズと結ばれたここで一旦止めます。次回から本筋のアルフ君に戻ります。

次は来週土曜日18時更新です。

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