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第3章. その21 その世界の多さとあの日消えた呪の事。


今回、かなり風呂敷広げていますが、使う事はない…と思います。

別作品とかでなら使うかもしれないですが。



四つ程ブーツを作り終えた頃には、屋敷の物音が静かになったので【転移】する事にする。あーお土産買ってないなぁ。まぁ良いか。ココの事聞くだけだし。


一面真白な世界。いつ来ても不安になるのは何故だろうか?周りを見渡していると、背後から肩に手を掛けられた。


「いらっしゃ〜い。待ってたわよ〜」


その喋り方で…確信に変わる。てか、身体弄らないで貰えませんかね?


「タウリア様、お久しぶりです。グランデ様かルシェール様はお手隙ですかね?」

「一緒に移動しましょうかぁ〜」


私をひょいと背後から両腕の下に手を廻して抱え上げ、転移?した様だ。転移した先にはグランデ様やルシェール様、ベルアーネア様(二人分)が卓袱台を囲んでいた。


「アルフじゃぁねーか。ひっさしぶりだなぁ。酒ある?」

「「アルフ、お久」」


グランデ様は軽く会釈して、私用のお茶を用意してくれている。相変わらずというか……グランデ様が一番偉い訳じゃないのかな?


「この世界ではそうなるわねぇ〜。でも神としての長さはルシェールが一番よ」

「此処にゃ年功序列はねぇから気にすんな。まぁ、別んとこじゃあったりもするけどな!」


カラカラと笑うルシェール様。確かに生と死を司る女神なんだから偉いっちゃ偉いよね。ウエストバッグから『薩魔錦』という名(色々引っ掛かりそうな名前だが)のお酒を一本出して手渡す。あ、グランデ様、お茶ありがとうございます。うん、今回はグリーンティー甘めですね。


「戴くぜ。んで、来たのはコノコの事だろ?」


流石神様やってるだけはありますね。てかそのブラウン管テレビに映るのは、まさしく好子(このこ)が…何か顔を紅くして慌ててる様子が。え?リアルタイムですか、コレ?


「此処の時間の進みを速くしているので、向こうはスローモーションですね」


注意深く観ると、確かにスロー…超スローモーションだな。てか時間の速さまで変えられるって…流石神様って事なんだな。


「でさ、コノコ…の前に世界の構造から話すか。この世界が第五群なのは…初めて知るのか。大まかに言やぁ、今の世界は第五群まであるんだよ。第一群が始まりの世界、第二群は智恵の世界、アルフが元々居たのは第三群の想起の世界。コノコが居たのが第四群の彩の世界。第五群が新世界。まぁ、未だどんな世界かってのが決まってないんだがよ」


なんか壮大な話が始まったな。私が第三群の想起の世界って言われても全然ピンと来ない。まぁ、そうあるんだと、頭の隅に入れておこう。


「因みにアタシはぁ〜第二群の出身ね。グランデも一緒よぉ」

「オレとベルは第一群だな!」


神様の出身言われても、どうすんだって話だが。でもそんなに世界が広けりゃ、異世界転移や転生ものが多いのは当然なのかもしれない。


「それに関しては、理由が違いますね。元々は第三群迄しかなかったんですよ。第四群は実験で才能を付与した世界なんです。要は第二群から第四群までの世界群に『自我を持った魂』が増え過ぎたんですよ。それで出来たのがこの第五群の新世界です。今も第五群の世界は増え続けています」


なんか、前世の小説か漫画でそんな話あった気がするなぁ。並行世界がどうとか、世界線がどうたらとか。ん?グランデ様、第二群からって言ったか?第一群は増えてないのか?


「そうですね、第一群は消滅する世界が多いです。その世界での牽引する種族が、禁断の兵器等に手を染める事が多く…」


あーうん、ありがちだなぁ。ニホンでも、大戦時に核を使われて被災した地域があったしなぁ。それでも核技術の先行していたニホンだ。核融合炉エンジンを積んだ戦艦や、飛空空母で反撃して勝利した。大戦後は爆弾ではなく、クリーンなエンジン技術のみを世界に広める事で平和が保たれていた。


「珍しいケースの世界ではありますね。ですが、代わりに呪術が暗躍している原因でもあります。アルフさんが前世界から引き継いだ【呪】でしたけど、既に御自分で払われてしまいましたし」


やっぱりアレは前世界からのものだった訳か。アレに気付いて早くに消せれば、エミーやオズは…。


「タラレバにはなりますが、亡くならなかった可能性はあります」


そう言って私を抱き締めてくるグランデ様。周りに見えない様にしてくれた事が、更に嬉しくてグランデ様の胸を濡らしてしまった。




読んで頂いた方々に感謝を。



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