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突然の婚約破棄

その日は朝からついてなかった。

朝寝坊したら、食べ盛りの弟が朝食を全部平らげていた。


洗濯物を干し終えた途端に雷が鳴り、雨が降り始めた。

慌てて取り込んで室内に干すことになった。


パーティー用のドレスを着たらボタンが取れた。

もう一つの地味なドレスを着るしか無かった。

豪華なドレスはあるにはあるのだが…ばあやと二人では着付けができないので諦めた。


そして極めつけがこれである。

「貴様の様な下劣な精神を持つ女性を妻に持つのはまっぴらだ。貴様との婚約を破棄し、私はロマンス男爵令嬢を妻とする事にする。これ以上危害を加える事が無いよう貴様は王都追放処分とする」

本日、誕生日を迎える王太子による、婚約破棄&王都追放宣言。


ロマンス男爵令嬢とは、どうやら王太子の腕にしがみ付いているあざと可愛い系の女性らしい。

私が贈られたドレスと似たようなドレスを着ている。

王太子殿下の周囲には、私に向かってヤジを飛ばしている貴族子息がいる。

その中には弟もいて、弟が殿下に何かを耳打ちをすると殿下がうなずいた。


「姉上により侯爵家の権威は傷つけられた。貴様はもう姉上では無い。侯爵家からも除籍とする。」と弟が宣言した。

私は強面の兵士に囲まれた。


「承知しました。こちらは私にはもう不要の物でございますのでお返しします」

私は、以前王太子に贈られた真珠のネックレスを外し、近くにいた兵士に手渡した。

兵士から侍従長に返されるのを確認し、私は兵士たちに連行された。


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