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千の勇者の物語   作者: ヒロティー
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プロローグ

俺の名前は南敬みなみ けい16歳、今日も学校へ行かず、スマホのRPGゲームにハマり無課金で戦う戦士である。

別に俺はいじめられているから休んでいるのではない。それに友達も結構多い方だ。


しかし、なぜ休んでいるかというと今日の12時ちょうどにリリースされるスマホのゲーム『サウザンドブレイブ』をやりたいからである。


このゲームは半年前からネットなどでPVが公開されており、今日ついにダウンロードできるのである。


今ちょうど11時59分になった。あと一分で開始されるこのゲームはネットなどで本当に異世界にいけるゲームなんじゃないかとネットで話題になっているらしい。


なぜそんな憶測が飛び交っているかというと、先にお試しでプレイした1万人のプレイヤーのうち、約100人が急に姿を消しているのである。


いきなりこの平和な日本で年齢、性別関係なく100人消えた騒ぎはニュースでも大きく取り上げられ、ゲームをダウンロードしたことに何か関係があるのか!などの見出しで日夜テレビで流れていた。


このニュースのせいでネットでは消えた100人は本当は異世界に行ったんじゃないかという話で持ち切りであった。


そんな訳で俺は将来、この完成された社会にサラリーマンとして働くより、ラノベのように異世界に行って美女、美少女を囲ってハーレムライフを送りたいという下心ありまくりの気持ちで今このゲームをダウンロードしている。


ダウンロードが終わり、スタートのボタンを押すと俺は信じられない文章を目にした。


このゲームは実際に1000人の勇者候補の一人として異世界に行き、冒険者としてモンスターと戦い世界を救う話です。本当に行きますか?という文章であった。


「やっぱりネットの噂どうり異世界に行けるゲームだったのか」

俺は独り言をつぶやきながら『はい』というボタンを押した。


すると、今度はこれはただのゲームではありません。もし異世界で死ぬと本当に死にますよ。もし行ったら二度とこの世界に帰れません。それでもいいですか?と聞いてきた。


この世界には未練もないし、早く異世界に行きたいという気持ちが強いので迷わずまた『はい』というボタンを押した。


すると、スマホが光輝きだし、目の前の世界が一変した。


余りの光に目を閉じてしまった俺であったが、次に目を開けるとそこは見渡す限りの草原だった。


しかも、家の中だったので靴もはいていない。


本当に異世界に来てしまった。これからどうしようと思っていた矢先、天から声が聞こえてきた。


「これよりチュートリアルを始めます」


透き通った綺麗な声の持ち主であった。


「まずはスマホを見てステータスアプリを開いてください」


スマホを見るとカメラと地図アプリとガチャアプリとステータスアプリのみ表示されていた。


ステータスアプリを開けるとそこには俺のステータスが書かれていた。


南敬みなみ けい

レベル1

HP 100

攻撃力 30

守備力 23

スピード 25

魔力 50


スキル 経験値2倍


これが俺のステータスか。


「続いて地図アプリを開いてください」


続いて地図アプリを開くと、この草原地帯から王都の街までこの地域の地図全てが出た。


「ここから西へ10キロほど行くとシュタットフィルムという大きな街があります」


「まずはそこを拠点にしてください」


なるほど10キロか、歩くと結構時間がかかるな


「続いてガチャを回してください」


そう言われ、ガチャを開き、10連ガチャを押す。


すると金と銀のカプセルが出てきて、最後に虹色のカプセルが出現した。


恐る恐るスマホをタップすると次々とカプセルが空いていき最後はなんとURが出たようだ。


R テントセット R食料×3 SR 鉄のコテ SR戦士のズボン SR 戦士の上着 SR戦士の鎧


SR戦士の兜 R 望遠鏡 R 飲み水×10 UR ティルディング


URがいきなり出たことに興奮する俺であった。


それぞれの武器、武具をタップすると自動で体に装備された。


これが俺の装備後のステータスである。


南敬みなみ けい

レベル1

HP 100 +500

攻撃力 30 +120

守備力 23 +50

スピード 25 

魔力 50


「では最後に戦闘に入ります」


アナウンスが流れると、目の前にこん棒を持ったゴブリン一体が現れた。


初めての戦闘で少し緊張するが、ティルディングを振るとこん棒ごとゴブリンを切ってしまい、あっという間に倒してしまった。


なんてすごい武器なんだと一人、感激する俺であった。


「ぽこっ」


なんとゴブリンの死体が消え、宝箱が出てきた。


中を見ると2000ゼニーが入っていた。


「手をかざし、アイテムボックスっと心の中で唱えてください」


アナウンスどうりにするとチャリンという音がし、ステータスを見ると確かに2000ゼニーと書かれていた。


「これにてチュートリアルを終了します」


チュートリアルが終了し、ようやく俺の異世界冒険が始まるのか!


ワクワクが止まらない俺であった。














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