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雑記  作者: 真四知杣華
2018年2月
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蝦蟇

なんだか最近頭を使っていないような気がしてならない。


半無意識的なぼやぼやとした感覚の中ぬるま湯に浸かっているような、そんな漫然たる生を送っている。


俗な言い方をすれば、右脳のみで生きているような、そんな生活。仕事を生きがいにし過ぎて、退職後に燃え尽きてしまったような、そんな生活。


これでいいのかと自問。内に篭った自分のみでは答えは創れない。外界に触れてはじめて、自ずと答えを自答できる。


己の相対化、他者との比較、社会の知覚。これら無くして自律はできない。


今の私の生活は言うなれば原初的なものだ。原始的な社会生活すら伴わない、己のみの世界にいる。


まあ厳密に言わずとも今の生活それ自体は己のみでは決して成り立たないが、知覚上は独りだ。


井の中の蛙とも言えようか。大海を知覚できずに、現状に満足してしまう。


インターネットは仮初めの大海だ。インターネット自身が大海であることには毛頭反論の余地はない。しかし、インターネットに向かう人間その自分自身は大海に存在していない。あくまでも人間は、内なる空間から大海にアクセスし、大海に存在しうるインターフェイスが与えられているだけなのだ。其処での己は己其の者ではない。


つまりは、私はインターネットという大海を航海しているつもりでいて、その実は家という小さな世界で完結された井を脱することができていないのだ。


私の存在は非常に小さい。周りの者の存在の大きさに怯えている。


私を社会に存在させてくれ。私に義務をくれ。つくづく、私はどうも空っぽなんだ。


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