陰陽
またもや不摂生な日々を送っている。
しかしまぁ、師走と言えども暮れも暮れであるこの頃くらいは、そんな日々を送ったっていいんじゃああるまいか、という言い訳も語るに落ちる。
こんな時刻にも関わらず救急車の音が轟々と響いている。こういう時期にそんなものの世話になるのは実に辛いだろうななどと耽る。
今年も、終わりか。
やはり年々と、一年を短く感じるようになってはいるが、実に濃密な一年だった。当時を思い返してみると、尋常でない程辛かったり、苦しかったりと種々様々な負の感情が喚び起こされる。だがまあ、振り返ってみるとある種感慨めいたものを感じる。よくぞ乗り越えた、私! 過去の自分を褒めたくなるのも必定なことであるよ。
何分、年齢を重ねるにつれて、できることが広がっていっている。これこそ学生時代の下積みの成果かと思われる。だからこそ、その下積みの長さ故に、喜びも一入なものだ。
たった一筋の道だった。敷かれたレールを直線的に歩いてきた。いつの間にか道は拓けていた。
こんな、希望溢れる、明るい未来を歩んでいくと思うと、どうしても、どうしても、気分は絶望の果てに暗くなる。
道は拓けている、ただし、その道はいずれ閉ざされる。行き止まりは常に眼前に潜んでいる。
始まりの喜び、だがそれ故の終わりの悲しみ。嗚呼、絶望せずにはいられない。
誰よりも永く、独り善がりであれど、生きていたいものだ。
そんな、思春期真っ盛りな中学生みたいな願望を、抱かずにはいられない。捨てるわけにはいかない。私が私である以上これは必要最低限の意識だ。どうして、これを願わずにいられるのだろうか。どうして、叶わまいと知ってしまったとしても、願わずにいれるだろうか。願うしかない。
また来年も、命を擦り減らすだろうな。
だがそれも私らしくて悪かないのかもしれない。




