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雑記  作者: 真四知杣華
2017年9月
59/100

凡常

時間がほしい。有限なる時間の中で無限に等しい時間が欲しい。


10代の内は下積み時代とは言え、がんじがらめになっているこの状況に嫌気が差す。


客観視ができない。自分がどれだけの能力を持っているのか。自分という人間の低劣さへの思案から逃れられない。


私は要領が悪い人間だ。だからこそ努力は不可欠だ。そう、だから、努力をしてきた。


ただその一方、努力が嫌いだ。


自らの人間的な位を上げる為に、上がっているように見えるように、相対的な努力を重ねてきた。


目標がぱっとしない。これまで努力してきた理由が見当たらない。 


人物的理想像は常に持っている。仕事は真面目にこなし、人望は厚く、有能な人物。それを志して今まで頑張ってきた。


だが、そのような人物になったからと言ってどうなるのか。


ただただ、都合の良い人間ではないのか。


何事にも必死。それは確かに高尚だろう。


どの方面から見ても正しい。正しいからなんだと言うんだ。


重要なのは何を為すか。何を為したいか。


社会的体裁の崩落に怯えながら、日々を一切の綻びなしに送る。その人生に意味はあるのか。


私は何を見つけられるだろう。何も見つけられないのかもしれない。見ているのは虚空。存在したかどうかも定かではないヒトとして、陰に埋もれて消えていく。


そんな未来が目に見えている。自分のやりたいことなどない。


社会的に人気のある者を、羨望して止まなかったこの私が欲しいのはただの人気に過ぎない。


そこには何も意義など無い。自己顕示欲に満ち満ちた醜悪な精神。世界に存在している意味すらない。


己に何ができるのか。何の為に生きているのか。


何もできやしない。信念などない。


私は哲学的ゾンビ。人間的意思の介在しない、ただふつうを求める異常者。


同情すらも必要ない。私と同じような人間がどれほどいるのか。きっと、この時代にはたくさんいるだろう。いなくてはならない。そうでなくては、迎合できない。


私は、ふつうだ。

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