58/100
放恣
現在、午前四時ほど。
なかなかどうしてこの時間帯になると寝付けない。
たしかに眠気はあるはずなのだが、まぶたの不快感、心臓のきしめく錯覚が眠りから遠ざける。
ある意味精神的解脱の域に達し、朦朧たるはずの意識で見つめる。
頭の痛さはすなわち不浄。須らく克己すべし。
虚ろな狐は盲目の狼を追い求む。昇華せしめた己の魂魄の色は何だ。
狂しき心が進むは退廃。まだ動かせる。まだ戻れる。頭はまだ動く。
私の願いは露に消えた。無限こそ夢幻。しかるべくして消え、失せる。
心の奥を見つめられる。深く深く突き刺さる。
人間は狂うべきだ。狂っているはずだ。狂気に満ちているからこそ生きていけたはずだ。
遠い現実から目を逸らせ。真実に到達するときは来る。そのときはじめて見つめろ。
そして、絶望しろ。




