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雑記  作者: 真四知杣華
2017年5月
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看取

ううむ。やはり思考がループしている気がする。同じことを幾度となく書き連ねている気がする。


まあもちろん、反復することで催眠的に自己暗示をかけて精神安定を図っているという心情もあったのであろうが、どうにも同じようなことを書きすぎだ。


成長がみられない。元来成長というものは一年そこらで顕著に出るものではないだろうし、またはっきりした形で顕現するものでもないだろう。しかしながら、私にはどうしても私が成長しているとは思い難い。


思考の逡巡。前に進まず、後にも退かず。圧倒的ぬるま湯状態。


こういう状態になって改めて思わされるのが、「一歩進むこと」の重要さである。ほんのちょっと、ただただほんの少しの前進。それによる意識の改革。


めんどくさいの精神を排斥し、精力的に何かしらを行う。現実を見据える。


大人になる、ということは進んだ先でようやく見えてくるものであって、程度の低い餓鬼精神で想定できるのは井の中でしかない。大海を知るのには経験が必要不可欠で、現実でそれを鍛錬しなくてはいけない。


まあやはり、私がある一点で成長したと言えるのは、ただマイナスからゼロになっただけだが、ある「気づき」であろう。


現実世界というものの重み。ゲームやアニメなどのオタク趣味にのめり込むのはすなわち、現実からの逃避行に相違ない。嗜む程度ならまったくもって問題ないだろう。現実に支障が出ていないのだから。拠り所にするのは問題だ。現実で在り得ない、現実とかけ離れた場所に籍を置いてしまうのは、現実から隔離され、むしろ現実から非現実に幽閉されているととれるかもしれない。ただただ消費に消費を重ねなんら生産のできない豚に成り下がっているのだから。


もちろん、そういう業界において、生産者の側にまわるのは良いことだ。なんであれ、生産活動というものはプラスのものである。


そして、その生産活動を行うにあたって、生活することができるようになるには、豚は欠かせない。


豚も経済を回すという意味では必要不可欠ではあるからこそ、豚である愚かさにはなかなか気づけないのかもしれない。


ちなみにどこかで聞いた話だが、ゲームが大大大大好きな人が作るゲームというものは大抵つまらないらしい。これもやはり、豚の独りよがりな願望が目に見えているだろう。社会性というか、客観的なものごとの見方というものが発達していない。それは、何でもかんでも都合がいい非現実世界に捕らわれているからであろう。非現実は娯楽であって、決して現実ではない。




以上のことは社会に生きてきた者にとっては基本原則的なものだろう。私はここ数年でようやく気が付くことができた。もし気が付くことができず、そのままでいたらどうなっていたことか。身が震える。


視野が狭いうちは視野が狭いことに気づけない。そして視野が広いと自負している人は視野が狭いだろう。

謙虚に、成長を志さなくてはいけない。

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