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雑記  作者: 真四知杣華
2016年8月
38/100

愚陋

やはり深夜になるといつものネガティブな気分になる。

8月4日、

ただただ時間が過ぎていくのを感じる。


今、私は夏期休業真っ最中。過去の夏期休業を思い出しても、今回ほど充実したものは無かったと思われるぐらい色々なことをやっているが、休みである以上私は自宅にいることが多い。


私の自宅での生活は、堕落を極めている。何をするでもなく、ひたすらと時間を浪費する。なんと愚かしいことか。


それを毎夜、夜になって初めて一日を後悔する。明日はこうならないよう過ごそう、と。


そして毎朝、そんな反省の念は消え去る。


繰り返す。


同じ過ちを。


頭では分かっている。重々承知している。


だが、何故だろう。時間を空費してしまうのは。


逆に、時間を空費することを後悔するのは何故だろう。


原因を突き詰めるほどに私が低レベルな人間であることを自覚してしまう。


だから解決しようとしないのか、と自己完結するのは、責任転嫁だろうか。


まあそんなことはどうでもいい。


今日それを考えて辿り着いた一つの結論は、「自分のために努力できない」ということだ。


私は、衆人環視のもとでは、桁違いの努力をも辞さない態度でことに臨んでいる。人に弱いところは見せられない、という態度だ。


つまりは、社会的に良い顔を演じようとするが為に努力をしているという阿呆だ。


それは所詮かりそめの努力でしかない。努力であることには相違ないが、自分を偽り、自分を隠してしまう努力に他ならない。


私は他人のためにしか努力できない。自分が何をやりたいのか分からないまま従順な人間を演じ続け、ロボットのように動く。


そしてロボットのように、と言いながらも、人間的な感情は十二分に有しており、自身の欲求の解決との相克に苦しむ。


やりたい事は確かにあるはずなのだ。だがやる気は起きない。


誰かに褒められ、高評価されるのでなければ、やる気になれない。


そしてさらに、それをやらないと誰かに貶され、低評価されるのでなければ、やる気になれない。


私は結局のところ、誰かという誰しもに、認めてもらいたいだけの人間なのだ。


自分を磨くため、なんて理由で努力はできない。


だから時間を空虚に過ごしてしまうのだ。


実に私は低レベルな人間だ。

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