蒼穹
今日は、空がとっても青かった。
まぎれもなく雲ひとつ無い青空だった。
空を眺めるなんて久々で、こんなにも青いものだったのか、と驚嘆した。空っぽの私には眩しすぎるような、紺碧の空を味わった。
昔から今に至るまで全く変わることの無かった、いつも通りの空なのだろうが、私には何だか特別に感じた。
この故郷の空を忘れることはもう無いだろう。
私の家は、決して新しいものではなかったし、鄙極まりなかったし、虫も沢山出るし、自分の部屋はないし、などなどしがらみは多くて早く家を出たいとは思っていた。それでもやはり、住めば都と言う通り、私にとっては唯一の都だった。
今日をもって、私の高校生としての生活、家族との暮らしは完全に閉じる。
未だに新生活への不安は拭い切れていない。けれども、もう時間が来たのだ。
雑記も、この話をもって終わり。
尊き青春時代の思いを遺せて良かった。自分に酔いすぎてなかなか恥ずかしい黒歴史でもある。しかし、それでも、戻れない過去を書き残しておけたことが嬉しい。
忙しくて全然残せていない期間があるのが残念だ。もっと書けばよかったなあと今更後悔しても遅い。
何事も、後悔しないように行動するのが最も大切だ。
恥こそ人生における大敵だ。恥があるからこそ行動できないし、後悔の元だ。
他人を貶めるという行為もまた、人生における大敵だ。他人を貶めることはすなわち自分への完璧さを求めることだ。その貶めた要素を、自分は持たないようにしようと求める。そうして恥が生まれる。行動しなくなる。後悔が生まれる。
誰かを見下して、貶して生きていくと必然的に後悔に行き着く。
上を見上げて生きていこう。見果てることのない天上を。