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猫が異世界行った話  作者: マーチメイ
3/9

3話


此処はとあるお城の一室



ザワザワ…ザワザワ…


円形の召喚紋の周りには息も絶え絶えのローブの人物が数人倒れていた。


高位の神官らしき人物が王冠を被った人物に話しかける。


「召喚は成功です。まもなく勇者様が現れるでしょう」


「うむ」


すると召喚紋に灯が灯った。


その光は徐々に強くなり部屋の中を眩い光で埋め尽くした。



光が落ち着くとそこには一匹の三毛猫が鎮座していた。



「よく来て下さいました勇者様。忌々しい魔族を滅ぼすべく手助けして下さいませ!!!って猫!?」



「にゃー」



目が慣れた神官と猫が見つめ合う。


「可愛い猫ですね」


お姫様は呑気に感想を言う。


王様は神官に話しかける。


「これは猫か?」


神官は応える


「猫ですね」


「種族も猫か?」


神官は鑑定をした。


「種族も猫ですね」


「貴様が呼んだのは猫か?」


「いいえ。勇者です」


「これは勇者か?」


「これは猫です」


「「ははははは」」


王様と神官は笑い合った。猫はあくびをした。



「ふざけるなー!!!」


お城には怒号が響いた。


猫はひらりと窓辺へ行き木を足場にお散歩へと出発した。

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