1話 異世界転移
俺の名前は藤井優太18歳、陰キャの高校生だ。
突然だが、異世界に来てしまった。
◇◆◇◆
いつも通り教室の端にある席で、誰にも気づかれずに本を読んでいる、突然景色が変わった。
「な、なんだ!?」
気づくと真っ白な空間にいて、そこにはとても美しい女の人がいた。
「こんにちは、私の名前はヘラ、最高神です」
「あ、あのここはどこですか?」
「ここは神界、神々の住まう地です」
「そうですか、とりあえず信じます」
周りを見て、何も仕掛けのようなものはなかったので、とりあえず信じた。
「なぜ、俺は神界にいるのですか?」
「それはですね、ちょっと前から後輩の神が娯楽はないかと言い出したので、地球にある漫画を読ませていたのですが、最近飽きたと言う神が出てきたんです。そこで、地球にある漫画のようなことをしたらいいんじゃないかと、他の神が提案したんです。その案はすぐに採用されて、なるべく冷静で若い人間を地球から召喚しました」
「なるほど、それで俺はこれからどうすればいいんですか?」
「1番人気の異世界転生・転移の漫画と同じように、チート能力を授けて、転生か転移をしてもらいます。ちなみに、チート能力は優太さんが選んでもらいます」
「転生・転移先の世界はどんなところですか」
「その世界の名前はテンスチアで、剣と魔法があり、魔物や亜人が住んでいる世界です」
「早速ですが、どんなチート能力チート能力が欲しいですか?」
「テンスチアと、地球の情報を全て知ることが出来る能力が欲しいです」
「その能力を授けることはできますが、世界のバランスが崩れるので、それ1つしか授けれませんがそれでいいですか?」
「はい」
「2839278262326994464にスキル番号92519を授ける」
ヘラがそう言った瞬間視界が光った。
『ユニークスキル[検索]を獲得しました』
「はい、これでスキルを獲得しました」
「あの、さっきの2839278262326994464にスキル番号92519を授けるってなんですか?」
「それは、コマンドです。」
「コマンド…ですか」
「はい、次に転生しますか?転移しますか?」
「転移でお願いします」
「わかりました。そこの門を通れば転移できます。あと、向こうに着いたら『ステータス』と、念じてみてください」
「わかりました。さよなら」
そう言うと視覚が白い光につつまれた。
気づくとそこは、緑豊かな草原だった。