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鉱石よ、大志を抱け!  作者: ありづき
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白い街

 洞窟内での一件から5日後。

 ここはどこかにある、光に包まれた白い街。

「イルカはどうした?」

「はいオルカ団長、その件なのですが……」

 ここは白い街、その中心部。そこでは、聖光使団という軍組織が存在し密かに世界中の禁忌や伝説の研究を進めている。

「勇者と呼ばれる人間にのみ使用可能という未知の装備を作るためだけの鉱石“ブレーヴジェネラルライト鉱石”……」

「ええ、その調査及び採取を担当していたイルカですが……死亡が確認されました」

「……アンチデスがあったはず、死因は?」

「死体が無いため判断できませんが、アンチデス発動後反撃する間もなく追撃されたのだと思われます。ともに同行していた冒険者、エドも同じく死んだと見ていいかと。それと、観察隊から入っていったはずのない人影が廃鉱から出てきたと報告が来ています」

「人間のことなどはどうでもいい。しかし、イルカがか」

 白髪の男の報告を聞き、白い長髪の女が「そうか」とイスの背もたれにもたれ掛かる。 

「マンタ、その廃鉱の観察の強化及びイルカを殺した者の調査を。観察隊が見たというその人影にも別で調査隊を出すように」

「はい、直ちに」

 オルカの指示を聞き、マンタは扉へと向かう。

「あ、団長」

 マンタは、何か思い出し振り返る。

「サリアの件、もう時間はありませんよ」

「ああ、わかっている」

 思い出したことをオルカに伝え、マンタは一礼し部屋を後にした。

「サリア……か」

 マンタの言葉にオルカは、苦々しそうに顔をしかめた。

 


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