表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鉱石よ、大志を抱け!  作者: ありづき
4/34

ヒーロー!その名はモグリン

 現在、時刻不明。

 俺は、広いのか狭いのかも知らない洞窟内を走っていた。それは何故か。

 思い出すこと10分前、俺は隠れる場所もなくただ見つからないようにと祈っていた。

 すると、俺が通ってきた方からだんだんと声が近づいてくる。そして、案の定見つかった。俺は、いつかに見たゲーム“アカオニ”のトラウマシーンを思い出し、不意にベルトコンベア式移動法で走り出していた。そこからは、追いかけてくる鶴橋を担いだ二人の人間と、俺のいつかくるかも知れない限界に怯えながら走りまくり、今につながる。

「@::¥@@!!」

 おそらく、「まちやがれ!!」的なことを言っているだろう人間は、俺のスピードに今にも追いつこうとしている。

『このままじゃ埒があかない!やるしかねえか?』

 俺には今、一つ案があった。

 それは、土操作で通路を塞ぐこと。しかし、この状況下でそれをやって、タイミング悪くあの人間に当たってしまわないか。そう考えると、俺の思いつく唯一の案が躊躇われた。

 

 ――ガンッ!


 急に全身に衝撃が走る。

 行き止まりだった。

 俺が優柔不断に考え事をしながら走っていたため、唯一の分かれ道のはずれを引いたらしい。

『終わった……』

 鶴橋を構えた男が迫る。

『せっかくの異世界、ここで終わるのか……』

 男が鶴橋を俺めがけて振り下ろす。


 ――ガツーンッ!

 

 その瞬間、全身に今までに体験したことのないほどの激痛が走る。

『――ッァ゛アアアアアアア!!』

 あまりの痛みに、念話で悲鳴を上げる。

 痛すぎる、これは死ぬ。

 そんなことを思っているうちにも、目の前の男は二撃目を打ち込もうとしている。

 次にまたあの痛みが来る、絶対死ぬ。

 俺はもう、死への恐怖で二撃目を防ぐ術も逃げることさえ思いつかない。

 男が、鶴橋を振り下ろす。


 ――ガキンッ!


 死を覚悟した。

『いッたく……ない?』

 予想外の出来事に、視線を男の方へ向ける。

 そこには、男と対峙するモグリンがいた。

『ワシの硬さ、なめたらアカンで?』

『モグリン?!』

『もの凄い悲鳴が聞こえたんで来てみたら。鉱石はん元気そうで!』

『元気なもんか!でも、助けてくれてありがとう』

『縁は大事にするのが、ワシの人生のポリシーやからね。それよりも、あちらさんやる気みたいやで?』

 モグリンの言うとおり、人間の方を見ると二人とも鶴橋を置き、腰の剣の柄に手をかけている。

『鉱石はん、戦えますか?』

『ああ、大丈夫だ』

 殺されかけたんだ。もう俺の中に、この人間たちを殺すことに躊躇いはない。

『反撃だ!』

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ