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鉱石よ、大志を抱け!  作者: ありづき
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歩きたい!そして戦いの予感

 衝撃の事実、俺は鉱石に転生していた。

 そんな衝撃はありつつも、俺はモグリンからスキルについて色々学んだ。

 まず、スキルは基本ほかの魔物を倒して、その魔物が持っているスキルを確率で習得可能スキルとして習得し、脳内でSPを消費して習得すると言うこと。

 スキルは、MPという自分の中の魔力を消費して発動させること。

 そして、《トークセンス》は魔物には使える。人間相手に使う場合は、相手も《トークセンス》を習得している必要がある。

『何で人間とのことも知ってるんだ?』

『ワシの恩人で、レオさんってお方がおるんやけど、そのご友人にスキルに詳しい方がおってな』

『へぇ〜』

『あ、そう言えば、ここに来る前に人間がおったな。近いうちにここにもくるかも知れへんから、鉱石はんも気いつけや』

『ああ、分かった』

『じゃあ、ワシはここいらで失礼します』

 

 モグリンと別れた後、俺は習得したスキルを試していた。

『まずは、動きたいよな〜。出来れば歩きたい』

 ということで、エントリーNo.1。

『スキル、《ボディーチェンジ》による二足歩行』

 失敗。反省点は、全くバランスが取れないことと、多分見た目がキモそう。

 エントリーNo.2。

『スキル、《土操作》を使った、ベルトコンベア的な移動法』

 移動は可能、早さも問題ないが“歩く”とは異なるため、保留。

 エントリーNo.3。

『これが最後の案だ。スキル、《ボディーチェンジ》による四足歩行』

 二足歩行は、バランスが取れず失敗したので、足を増やせば。という、もうネタ切れが見え見えなものだが、慣れればいけるだろう。しかし、これも端から見たらキモそうだから無し!

『今のところは、ベルトコンベアで行くしかないな』  

  

 翌日。

『一日が経つのがこんなにも遅いとは……』

 俺は、昨日のうちにギリギリ日の当たるところまで来てみていた。

 うっすら暖かいような朝日を浴びながら、俺は今の俺の状況を整理していた。

『なんでか異世界に来て、何故か鉱石になっていて……。自分のことで分かるのは、名前と年齢だけ。モグリンというこの世界での知り合いが出来たのは、幸いだったがこれからどうするか』

 などと考えていると、この洞窟の入り口の方から話し声が聞こえてくる。なんと言っているのかは、全く分からなかったが見つかってもまずいと感じた俺は、すぐに洞窟の奥に逃げるように戻った。

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