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転生魔法使いは射程2メートル  作者: ひでんのたれ
妖精の国編
95/147

92話 決着の時

『テオVS覚醒アンデットシュピンネデビル』

戦いの火蓋が切られることとなる。


この場には今2人しかいない。

テオが全力を出す為には、敵以外は近くにいないほうがよい。なぜなら魔法の射程は2メートルと短いものの、その反面、魔法の威力は100倍。そんな威力の魔法を放つと周囲を巻き込むことは確実なのである。


その為、これまでは魔法攻撃をする際に、周囲を巻き込まないように威力を低くしていた。低くなるように訓練したといってもよい。


しかし今回の相手はその威力を低くした魔法では倒すことができない。


故に、テオはレニー、ウェンディー、ルイーズ、ハクトをこの場から退避させた。


「それじゃあ本気でいくけど、先に名前はあるのかな?」

「うふふ!面白い人間ですわね。そうですわね・・・。アシュリーナと名乗っておきましょうか。」


さて本気でいくのはいいとしてどうしたものか?

選択肢はいくつかある。弱点の光魔法を中心にするのはいいとして、密閉されたこの場で使えそうなのは、風と光、闇、雷属性の魔法。それ以外では

火・・・酸素が燃焼され一酸化炭素中毒になる。(中毒死)

水・・・水があふれ溺れる。(溺死)

土・・・埋まる。押しつぶされる。(生き埋め)


うん、さすがに密閉された地下ではまずい。僕は自身の魔法によりダメージは受けないこれらは魔法によるダメージというよりも使うことで発生する現象によるものなので僕にもダメージを受けてしまう。


「それじゃあひとまず『ウインドアーマー(疾風迅雷)』」

敏捷性をアップさせ、

「『ウインドカッター(風鎌)』」

巨大な風の刃がアシュリーナに向かって飛んでいく!


シュパッ


素早く反応したアシュリーナではあるが脚を一本切り落とされる。

「あら!なるほど少し甘く見ていたようですわね!うふふ」

何事もなかったかのようにしているアシュリーナが不気味だ。

次の瞬間、切断されたはずの脚が再生されたのだ。


「なるほど!回復力も前とは違うということか!」

「次はどうされるのかしら?こないのでしたらこちらから行かせていただきますわ。」

そういうと

強烈な酸を口から吐き出す。覚醒前と比べても明らかに早い速度で飛ばしてくる。


「くっ!はやい」


ジュウ・・・


その酸は僕の服をかすめ、かすったところは酸により溶かされてしまった。


「『ウインドアーマー(疾風迅雷)』でギリギリとかどれだけ早いんだよ。」

「『デビルアイ(悪魔の目)』」

アシュリーナは目から漆黒のビームを飛ばしてくる。これがロボットならば夢仕様なんだけど敵対している魔物からの目からビームは嬉しくない。


「くっ・・がはぁっ!!」

急所への直撃は避けたものの酸攻撃よりもさらに早く複数個所に当たってしまった。


「あら!意外と早いのね!急所を狙ったと思ったのだけれど。」

頬に手を当て首を傾げながら答えるアシュリーナは余裕の表情でそう口にする。


「『ライトボム(光爆発)』」

僕は手加減なしに最大の威力で放つ


「それは覚醒前にきかな・・・」


強く光り輝きアシュリーナは思わず目を閉じてしまった。その瞬間この空間すべてを巻き込む大爆発を引き起こす。


ドッカーン・・・


爆発による激しい揺れがこの場を支配し視界を遮るほどの煙が巻き上がっている。


「はぁはぁはぁ・・・やったか?」


煙が薄くなり目の前にうっすらと人影を視認することができるようになってきた。


「・・・だめか・・・。」


するとその煙の中から声がする。

「なんですの・・・この威力・・は。」

煙が晴れその姿を確認できるようになった。

目の前にはライトボムの爆発により体の至る所に貫通した穴があり、紫色の血を流しているアシュリーナが立っていた。


「はぁはぁ!忌々しい人間め!我の体を・・・我の体を・・・五体満足でいられると思うなよゴミ虫が!」

怒り狂うアシュリーナ。


傷を負わせたものの、『常時回復』というスキルにより見る見ると回復していく。さらに怒りを覚えたことにより、アシュリーナの持つ『怨念増幅』との相互作用により、瞬時に傷が回復していった。


「あのダメージですぐ回復するとか反則だよ・・・」


アシュリーナは攻撃を仕掛ける。

蜘蛛の糸を吐き周囲に粘着の糸の罠を展開。さらに酸を吐き僕が回避する度に足場に酸溜まりを作り、時間と共に行動場所が制限されている。


こちらからも威力を控えた攻撃を仕掛けながらアシュリーナの攻撃を避けている。威力は低いが少しならば傷をつけることができている。

しかしアシュリーナにとって致命傷になっていない。

傷をつけてもすぐに回復しているからだ。


「うふふ!どうですか?もうすぐ逃げ場がなくなりますわよ!」

勝ち誇ったかのようなニヤケ顔でそう口にするアシュリーナ。


「このままでは負ける。でも先ほどまでの脅威がない。」

アシュリーナは勝ち誇っているが、そのような違和感を感じる僕。

「動きが・・鈍くなってる?」


そう、今アシュリーナの攻撃を『ウインドアーマー(疾風迅雷)』で避けることができるようになっているのだ。

そこで一つの予想をした。

傷は確かに急速に回復することができるが、体力は回復しない。それどころか回復の為に体力を多く消耗するのではないのか?と。


テオのその予想は当たっていた。それはアシュリーナ自身も把握していないことであった。復活し始めての戦闘。自身の体、特性が1470年前とは明らかに違う為、把握する機会は皆無に等しい。


「しつこいですわね!いい加減諦めなさい」


「そうだね・・・」


「へぇ~意外と素直じゃないの。」

「諦めるのはそっちだよ。もう体力もあまり残っていないよね?」

「なにを・・・」


・・・ガクン。

「はぁはぁ・・。いったいなにをした。」

急速に体力を奪われるアシュリーナ。復活そして覚醒、さらに傷の回復による体力の消費。これまで多くの体力を使ってきたのだ。


「最後に君は自分の力に慢心していたんだよ。」

「強い力を手に入れて本質を見極めることができなかった。」

「強い力も使い方にとっては毒にもなる。」


「『ライトアーマー(電光雷轟)』」

『ウインドアーマー(疾風迅雷)』から『ライトアーマー(電光雷轟)』へ切り替える。


『ライトアーマー(電光雷轟)』は、アンデット系魔物や魔族に対して特に有効。神の祝福を受けすべてのステータス大幅アップ。持続時間15秒。

『ウインドアーマー(疾風迅雷)』が風のようなスピードに対し、『ライトアーマー(電光雷轟)』は光の速さで移動ができる。ただし制御が難しく持続時間も短い為、あまり多様はできない。


テオはアシュリーナとの間合いを一気に詰め

「『ライトランス(光槍)』」

アシュリーナの上半身に突き刺さる。

「こんな傷なんとでもないわよ!すぐ回復するわ」

「いいや、ここからだよ!」


「な・・なんです・・て・・我が・・・また人間に・・・やられ・・・。」

地下空間がまばゆい光りに包まれていく。


アシュリーナの上半身に突き刺さった『ライトランス(光槍)』は一瞬にして巨大化し、その体を内側から引き裂き粉々になった体を飲み込んだ。


通常ライトランスは光の槍を飛ばす光属性の魔法である。

しかし、射程2メートルのテオは飛ばすことはできないが、手加減なしでテオがこの魔法を使うと、通常のライトランスの大きさで発現し一気に数十倍の大きさに成長するのだ。


アシュリーナに突き刺さった『ライトランス(光槍)』はその特性を使用し、一瞬で粉々にし消滅させたのだ。体の内側から引き裂く形になる為、人相手には絶対に使用してはならない魔法でもある。


「はぁ~~~」

「疲れた・・・。」


こうして『テオVSアシュリーナ』の戦いはテオの勝利で終わったのであった。



いつも読んでいただきありがとうございます。

ついにシュピンネデビルとの戦いが決着しました。

テオチートですw

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