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転生魔法使いは射程2メートル  作者: ひでんのたれ
幼少期編
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8話 洗礼と別れ

教会に戻った僕はシスターアンジェから言われた言葉をそのまま繰り返した。

「それではテオ様。祝福のときです。」

「ステータスオープンと唱えなさい。」

「ステータスオープン。」

「ゆっくり目を開けご自身のステータスボートをご確認ください。目の前にステータスボードが見えることでしょう。」

まっ産まれたときから見えていたけれど、やっぱりちゃんと驚いたほうがいいのかな?

「!!!こ・・・これは・・・すごい。」

完全に棒読みである。僕に役者の才能はない。そうないのだと明らかにわかるほど棒読みだ。


「皆様初めてステータスボードを初めてみたときはビックリされるんですよテオ様。」

シスターアンジェは嬉しそうにそう言い放った。本当のこと言えないしここは黙って便乗しておこう。


「これからテオ様の適正はこのステータスボードで確認することができます。他の方はテオ様のステータスボードを見る為には特殊な方法が必要となってきます。」


これ馬車の中で僕の専属メイドのリザがいってたことだよね。たしか魔道具か鑑定スキルっていってたな。



メリッサめ最後に流すように『鑑定スキル』おまけするとか言ってとっとと教会に戻すとか心臓に悪いんですよ。


シスターアンジェの話は続く

「ウォルター様より魔道具を使いテオ様のステータスボードを印刷してほしいとおっしゃられていますが、テオ様はどうなさいますか?」

「貴族の方々は、最初は家族に見せる為、適正に合わせた訓練を行うために最初の洗礼の儀の時に皆さま印刷なさっております。」


最初だし訓練する為の家庭教師のこともあるから家族でステータスボードが見れるようにしたいんだろうな。

「はい!よろしくお願いします。」


たしか魔道具でステータスボード印刷するのには10万ルチルだったよねー。

10万か~。

そんなことを考えていたら印刷されたステータスボードをシスターアンジェが持ってきてくれた。時間にして約3分。カップラーメンできちゃった!日本なら。当然この世界にはない。


「父上、母上洗礼の儀終了しました。」

「お疲れ様。」

「テオちゃん疲れたでしょ?大丈夫だった?」


「はい。問題ありません。」


そういうと父上母上はほっとし、優しい表情で僕を見つめてくれている。


「シスターアンジェ今日はありがとう。」

「いえいえウォルター様当然のことを行ったまででございますよ。」

「それでもだ!礼をいう。」

「ありがとうございます。」

深々と一礼するウォルターとシスターアンジェ。

「アンジェまたね」

「アメリア様またお会いできる日を楽しみにしております。」

母上は相変わらず軽いな。



そしてシスターアンジェは僕にも声をかけてきた。

「テオ様、お疲れでしょう。本日はゆっくりと体を休めてくださいね。またお会いできるのを楽しみにしております。」

「アンジェさんありがとうございました。また来ます。」

うんこれぞ日本式社交辞令。

『また来ます。』

これをいってこない日本人は何人いるのか?大半は来ない。

だけどここは異世界だ!


そして馬車の前には、リザが立って待っていた。

「おかえりなさいませテオ様。」

「リザただいま。」

会話を軽く交わし、馬車に乗り帰宅の途へ着いた。


シスターアンジェは教会の外で、笑顔で僕たちを見送ってくれている。

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