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転生魔法使いは射程2メートル  作者: ひでんのたれ
トーライ帝国編
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71話 ルイーズ=インフィールド

今回はルイーズに関するお話です。

私の名は『ルイーズ=インフィールド』。

トーライ帝国騎士の実力者でもある『マキア=インフィールド』を父に持ち、インフィールド侯爵家の二女として産まれたの。


父に憧れ幼き頃から剣を振り、その頭角を少しずつ現れはじめ9歳になるころには同年代の者に負けることはなく帝国騎士になったばかりの成人男性にも負けないほどの実力者となっていたの。


私の武器は大剣であり、それには理由がありスキル『武器軽量化』により大剣の重さを全く感じさせることはなく振るうことができ、さらにもう一つ、特殊スキル『大剣の導き』により大剣使用時、攻撃力10倍というスキルを洗礼の際に持っていることを知りました。


その結果現在で私に相手になるものといったら、父もしくは騎士団のトップ数名しかいないのです。


今から一年半前、トーライ帝国の裏の顔を知った父は第一皇女のストレリチア様と反乱軍を立ち上げ、私もその軍に参加することを決意。

帝国の上層部は腐りに腐っていて、私利私欲に走り平民の暮らしをないがしろにしている。許すことはできない。反乱軍は平民貴族問わず国の為に戦う覚悟のある、平和で豊かな国を夢見ている者同士が集まった集団なの。


それから月日は流れある情報が入ってきたの。それはバルジリア王国と会談をし、それと同時に内乱を起こし、会談に来るであろうバルジリア王国クラウス殿下を暗殺。

トーライ帝国とバルジリア王国の戦争を起こすきっかけを作るということだったのです。


「マキアこれはいけない!今すぐクラウス殿下にお知らせして」

「かしこまりましたストレリチア様」

「ルイーズ以下4名今すぐこのことをクラウス殿下にお知らせしてくれ」


「ははー!」


それを知った、ストレリチア様と父は私を含めた4名に今すぐこのことを伝えるようにと早馬を走らせた。しかし、私たちには帝国からの追撃者がいたの。


帝国屈指の暗殺部隊『夜烏』。

彼らの厄介なのは強力な毒を塗った武器を使用しているということ。一人、また一人と仲間は減っていく。


「負けない・・・使命を果たすまでは・・・。」


夜烏最後の一人を倒した私は、傷を治す間もなく前に進む。しかし毒を受けている私は道端で倒れてしまいました。


ぼんやりとした意識の中で、人の声が聞こえる。

「大丈夫ですか?これはまずい」

「デトキシフィケーション(解毒)」

「ヒール(回復)」

なにか言っているようだけど何を言っているのかわからない。しかし体の中から暖かくなるのを感じ、次に目が覚めたときには日が傾き、荷馬車に乗せられていたの。


目の前には一人の銀髪の男性がいたの。

名前を『テオ=イシュタル』といい冒険者だという。話を聞くとこの荷馬車はバルジリア王国クラウス殿下の護衛隊ということを知り、ことの顛末を伝えると夜にクラウス殿下に謁見する許可をもらい、トーライ帝国の現状と私たち反乱軍のことなどを説明しました。しかしそれでも帝国へ行き、協力すると約束していただけたのは予想外だったわ。


それともう一つテオさんは冒険者とおっしゃっていたのに、クラウス殿下のことを呼び捨てにされている。どういったことなのでしょうか?


お二人の間柄を見ると王子と冒険者というよりも、友といった言葉がしっくりくる関係に見えていたわ。後日聞くと『学友』とのことでお互いに信頼されているということをひしひしと感じ納得もできました。


その後今後の行動についての会議があり、私とテオさんはトーライ帝国へ先行し、反乱軍との協力関係を築くことを報告することになったの。


その道中、私は初めて彼の戦闘を見、初めて守られる身になったの。

【サーチ(広範囲探査)】の魔法でテオさんが周囲を警戒。発見したらテオさんが素早く狩る。


これまで帝国では私が先頭に立ち戦ってきた。そして今ここでは、私より先に行動に移り、鮮やかな手さばきで魔物を退治していくテオさん。

「ルイーズさん大丈夫でしたか?」

「・・・は・・・はい・・・。」

ついその戦闘に見とれてしまった私がいました。


「どうしました?顔あかいですよ?」

守られていると思うと、胸がドキドキとしてきます。こんな気持ち初めてです。

私の体はどうしたのでしょうか?


それから落ち着かない気持ちのまま帝国に到着し、反乱軍の隠れ家に案内しました。

ストレリチア様と父マキア、テオさんと私が一つの部屋で協力体制を取ることなどを話していたのに、父が急に怒り出したの。


「おい!小僧娘はやらんぞ!娘が欲しければ俺の屍を超えて行け!勝負だ!!!」

と。

これまで、私に交際を申し込んできた方などを含め殿方に対し『三十四回』決闘を行っているの。

父は自分よりも強い者としか私と交際をさせないと考えているようで、いつもこうなってしまうの。父よりも強い者など帝国でも数えるほどもいないのに無茶なことを言っています。


これまでの『三十四回』は私も乗り気ではなかったので構わなかったのですが、


今回は・・・


あれ?私はなにを思っているのかしら?

今回は・・・?

えっ・・・?

これは傍に居たいということなのかしら?

好意がある???あれれ??


私にもこの気持ちはわかりません。でもテオさんが負けたらどうなるのかしら?しかし、帝国までの道のりでの戦闘を見ると、父にも勝てるかもしれない。


「テオさんなんだか父がごめんなさい。私のこととなるといつもああなるんです。特に殿方とのこととなると・・・。」

私はテオさんに声をかえると、すると


「それはいいんだけど・・・勝っていいの?」

という言葉が返ってきたの。


はい勝ってほしい・・・と心の中で呟き、このような気持ちが私の中に芽生えてきていることに驚きもありました。


私は決闘が始まる前から祈るような気持ちで手を合わせていたの。

そしたら、試合開始と共に父マキアは吹き飛び壁に激突。

一瞬でテオさんが勝ったんです。


そして驚いたのが、父の変わりようです。

救護室に私とテオさんがお見舞いにいくと、父は


「今日からお前はルイーズの婚約者だ!」

といい私は驚きと嬉しさのあまり声を出してしまいました。


しかし、そこでテオさんからはなかなかいいお返事をしてもらえることができず、


私はそんなに魅力がないのだろうか?

私では嫌なのでしょうか?

そんな考えと共に悲しくて涙が出そうになってしまいました。


テオさんは優しい方です。私のことを考えて私の気持ちを優先してほしいということをいってくださいました。


そして、私の婚約者となることを了承してくださいました。

私は初めて頼れる男性と出会い、その方が婚約者となったことがとてもうれしいことでした。


これから先なにがあってもテオさんを信じ寄り添っていくことを誓います。

「私の旦那様♡」


いつも読んでいただきありがとうございます。

乙女なルイーズでした。

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