4話 教会へ向かう
お金の単位をルチルから金貨、銀貨の枚数へと変更しました。
チュンチュンチュン
小鳥の鳴き声が朝の目覚まし時計として静かになっている。そんなときに
「テオ様おはようござ・・・きゃっ」
バタン!
「ぐほっ」
僕のみぞおちにそれはそれは見事なエルボーが決まってしまった。
「あわわわわ。」
「テオ様申し訳ございませんですです。」
頭を下げながら誤っているその娘は、僕の専属メイドの【リザ】12歳。
毎度おなじみどうやったらできるのか、メイド服の裾を踏みこけた反動で僕のみぞおちにエルボーがヒットしたのだ。
「おはようリザ。毎度ながらなぜエルボーがみぞおちにヒットするの?」
オロオロしながら申し訳ございませんと何度も頭を上げ下げながら連呼しているリザ。
「ふぅーもういいよ。大丈夫だから。」
リザはその言葉を聞いて満面の笑みで僕を見てお礼を述べた。
「ありがとうございますです!」
うんカワイイ。安定のかわいらしさだ。これがあるからエルボーも許せる。いやなに。リアルなドジっ子メイドって実際はキツイんですわ。
日本にいたころはアニメでみるようなドジっ子メイド可愛いなって思っていたけど、リアルにいたら『キツイ』
本当にキツイ。
なぜリザなら許せるのかって?
メイド服に黒髪ロリ巨乳で可愛いときたら許す以外ないでしょうが!!!!!
むしろこれで許せないのであれば、その理由を教えて欲しい。
さて今日は教会で洗礼を受ける日。洗礼用の衣装に着替えて屋敷の前にとめてある馬車に乗り教会へと向かう。
御者1名、ウォルター、アメリア、リザの4人が同行している。
「そういえばリザってもう洗礼受けているんだよね?どうだった?」
「はい、テオ様。私は剣術才能5、その中でもダガーとの相性が良かったですです。」
『リザは剣術才能があるんだ。』っと関心していたら、ふと思った。
「ダガーとの相性?」
うなずきながらリザは言う。
「ですです。」
続けて僕は聞いてみた。
「そういったこともわかるの?」
「はいです。わかるですよ。ただステータスボードは他人には見えないので今ここで見せることができないですです。」
「あっでも、他人のステータス見る方法はあるですですよ。」
なんだと。それはいいこと聞いた。他人のステータスを見る方法何それ知りたい。
「どうやれば見ることができるの?」
それに対してリザは自信満々に胸を張ってエッヘンといった表情で語りだす。
『うんいつみてもリザの胸は・・・・。』
いや今はやめておこう。
「一番簡単なのは魔道具を使って印刷したものですね。自分以外のステータスを見たいときには、魔道具を使い相手が了承すれば紙にステータスが印刷されて、相手に渡すことができるですよ。」
なるほど、そうなるとこっそりみたりはできないってことか。
『ステータス見せて』『いいよ』って了承がないと見れないうえに魔道具も必要なのは手間かかるな。
「ちなみになのですが金貨1枚かかりますです。」
「えっ!そんなに・・・。」
金貨1枚。日本円換算で10万円。うんふつうに考えるとたかいよね。
「他にはないの?」
「あるにはあるんですが、難しいですですよ!?」
「どんな方法?」
「魔法ですです。」
「魔法?」
「ハイです。鑑定という魔法を習得すれば見れるらしいですです。これだと相手の了承なしに見ることができると聞いたことがあるです。」
鑑定キターーーーーーーーーーーー。心の中でガッツポーズ。
やっぱこれないとだめだよね。鑑定スキル。
でも待てよ。鑑定があるっていうことは隠蔽ないと僕やばくない?レアスキルあるんだけど・・・。
まっ今考えてもしょうがない。とりあえず保留にしておこう。
「リザ。ちなみになんだけどその鑑定魔法って難しいの?」
リザはうなずく。
「一流の冒険者SSランクと言われるこの世界で最も高いランクの冒険者は持っているようですが、それ以外となると非常に珍しいですです。」
「そのSSランク冒険者も今では数えるほどしかいないという噂ですです。」
なるほど相当レアスキルなのか。欲しいな。これがあるとかなり便利そうだし、魔物と戦うときも相手のステータスがわかるのとわからないのとでは大きなアドバンテージなんだよなー。
しかし、これで謎が解けた。0歳のときからステータスボード見ていたのに周囲に気づかれなかったのは容易に他人のステータスボードを見ることができないからだったんだ。
そうこう話をしている間に洗礼を受ける教会に到着し、馬車から降りて教会内部へと向かっていった。