19話 帰宅
魔物の森での訓練が終わり屋敷へ帰ってきた。
帰ってきたのはいいけどこれはこれで一大イベントが待っているのだった。
訓練の卒業試験が終わったことの報告。
そしてもう一つが使い魔となったハクトの紹介である。むしろこっちのほうが不安だ。
屋敷のホールには、父ウォルター、母アメリア、テオ専属戦闘メイドのリザが、僕の帰りを今か今かと待っていた。
屋敷の扉を開けると、アメリアが物凄い勢いで抱き着いてきた。む・・・むねが・・・息が・・・。
「テオちゃんおかえりなさい。ママ心配だったのよ。ママが寂しすぎて我慢できるかわからなかったの。」
涙を流しながら母上は語った。しかし心配ってそっちかよ。僕の心配ももちろんしていたんだろうが、寂しすぎて我慢できるかわからなかったって、子離れできるか心配だ!
「ただいま戻りました。母上。く・・・苦しいです。」
「ごめんなさいねテオちゃん。」
そういいながらまだ抱きついたままで離れてくれない。
「テオおかえり。首尾はどうだった?」
「はい父上。今回の卒業試験はつつがなく終わりました。」
「そうか。詳しい話は食事の時にでも聴くことにしよう。今はゆっくり休め。」
「はい!」
さすが父上。いつも冷静だ。いやきっと母上はあんなに本能丸出しだからこそ、一人テンションが高い者がいると逆に冷静になるというやつではなかろうか?
「クリスもご苦労だったな。」
「うっふっふ!そうでもないわよ。テオくんと楽しく濃厚な時間を過ごさせてもらったわ。」
父上は、うっとりしながらそう語るクリスを見て何とも言えない表情になっている
「テオ様おかえりなさいませです。」
「リザただいま。」
リザの笑顔は可愛いな。今日一日の疲れがリザの明るい笑顔で心が和みます。リザの笑顔で回復薬要らずだな。などと考えていたらリザの視線は、僕の頭の上に乗っているハクトに釘付けとなっていた。
「テオ様、その頭の上の乗っているのはなんですです?」
「今日魔物の森で出会った僕の使い魔だよ。」
パアァァァァーー
おう!眩しいですリザさん。リザが光り輝くような満面の笑みになっている。
「す・・・すごいです。可愛いです。」
リザはこれまで見たことがないほど積極的で興奮を抑えきれない様子で観察をはじめ、少し前かがみになり興味深そうにハクトを見ている。
リザ!そんな体制だと服の隙間から豊かな胸が・・・。少し頬を赤らめ素早く胸から視線を逸らす僕。
「あっ・・・うん・・・。」
あまりの凄まじい剣幕とこの状況に思わず変な声がでてしまったよ。
「ごめんなさいです。私可愛いものに目がないです・・・です。」
いえいえリザ。こちらこそごちそうさまです。と言いたいがそれはやめておこう。
「そうだったんだね。この子はハクトっていうんだ!よろしくねリザ」
そういうとハクトは右手を上にあげて、よろしくと言わんばかりの挨拶を体で表現した。
「はい!こちらこそよろしくですです。ハクトちゃん。」
父上は両手を叩き
「積もる話もあるだろうが夕食まで、ゆっくりさせてやろう。」
そういうと全員同意し、各自思い思いの時間を過ごすことになった。
そして僕はというと、自室に戻り確認しておきたいことをやることとした。
それはハクトと僕のステータスボードの確認である。
まずは僕から
『ーーーーステータスオープン。』
5年前と比べたら随分と成長したものだ。
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名前:テオ=イシュタル
職業:前衛魔法使い
HP:150⇒262 MP:3000⇒4203
力:10⇒20
耐久:100⇒171
敏捷:121⇒150
魔力:59681⇒83929
剣術才能値:1
槍術才能値:0
格闘才能値:5⇒6
魔法才能値:8⇒10
加護
神の手
特殊スキル
魔法才能限界突破
魔物意思疎通(使い魔限定) :NEW
スキル
アイテムボックス
魔法成長促進
鑑定
咆哮恐怖耐性 :NEW
称号:ハクトの主
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特殊スキルとスキルがいくつか追加されている。
『魔物意思疎通(使い魔限定)』
これはおそらくハクトと使い魔契約をした関係だろう。しかしこれはありがたいな。
『咆哮恐怖耐性』
これはハクトが最初に使った攻撃で耐性ができたのだろう。
では次にハクトのステータスボードも確認しないといけないな。
「ハクト、鑑定スキルを使っていいかな?」
今はもう僕の仲間であり家族でもあるハクト。そのような関係の者に鑑定スキルを使うときには了承を求めるようにしている。
ハクトはもちろんと言わんばかりに飛び跳ねて答えた。
『鑑定!!!』
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名前:白兎
種族:ジェネラルホーンラビット
HP:102⇒152 MP:54⇒74
力:48⇒58
耐久:18⇒29
敏捷:65⇒81
魔力:59⇒66
特殊スキル
敏捷強化
察知
スキル
咆哮
巨大化
電撃
パラダイスパーティー(怒涛の進撃)
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ふむふむ。最初見たときよりも若干ステータスが上がっている。それ以外はとくに・・・って『巨大化』!!!
このスキルがあったから森であったときには大きかったのか。そして小さくなったのはスキルを解除したから。
しかし巨大化は場所によっては非常に使いづらい。街中はもちろん使えないし、狭い洞窟などもリスクが高い。
『パラダイスパーティー(怒涛の進撃)』というスキルは初めてチェックしたときにはなかったスキルだ!どういったスキルなのか詳しく調べていたら、
ある意味モフモフ天国だ!
ハクトがこのスキルを使うとどこからかわからないが大量のホーンラビットがターゲットに向けて突進するというスキルのようだ。
レッツラビットパーティーだ!
ヤバイこれ使いたい平原で使ったらまさにモフモフ天国だ。ターゲットはたまったものではないが・・・。
僕とハクトのステータスボードをチェックし終えたころには、夕食の時間となっていた。




