閑話 リザの想い
閑話は短いので2話同時掲載です。
今回はリザ視点のお話になります。
私はリザ。イシュタル子爵家テオ様専属戦闘メイドのリザですです。
職業は暗殺者。
普段はドジばかりして、暗殺者だとは気づかれることがない。
しかしこれはワザとではないんですです。
私のご主人様はリオ様ですです。
可愛くて賢く洗礼をお受けになられてからはその強さもすごいのですです。
テオ様専属メイドの私のお仕事は、朝テオ様を起こすことからはじまるですです。
起床時間になる10分前。
テオ様の寝室前にて待機するですです。
時間が来ると扉をノックし、
「失礼しますですです。」
テオ様のお部屋に入ります。
私の使えるべき主、守るべきテオ様。緊張するですです。リオ様を起こす為に一歩、二歩、三歩とテオ様に近づいていくですです。
でもいつも失敗するのですです。
なんでかって?素敵なテオ様を起こすのに緊張しないはずがないですです。
今日は自分の足に躓いて、テオ様にエルボー入れてしまったですです。
今日だけじゃないですです。
昨日はメイド服の裾を踏んだ勢いで、テオ様にエルボーかましてしまったですです。
本当に申し訳ないことと思っているですです。
でも緊張するんですです。
こんなドジな私でもテオ様は
「おはよう。」
っと優しく微笑んでくれるですです。
こんな素敵なご主人様他にはいないですです。
だから私はこれから先もテオ様のメイドとしてそばにいたいですです。