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転生魔法使いは射程2メートル  作者: ひでんのたれ
幼少期編
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0話 プロローグ

ひでんのたれです。

よろしくお願いします。


・・・あれ?ここはどこ?なにがどうなっているの?

眩しい・・・。

「ん?なんだここは?なにがおきた?」




少し時間をさかのぼろう。



さえない童貞39歳の近衛理斗コノエリヒト

確か渋谷で買い物する予定でスクランブル交差点にいたんだよね。

赤信号から青信号になって歩き出して・・・途中で???

あれ??



どうなったんだっけ???


目の前が真っ暗になり、体が冷たくなっていくような感覚は覚えている。まさかこれが死というものなのか?死んだの?

俺の人生はこんな儚いもので終わってしまうのか?


「そんなのは嫌だ!これから楽しいことが・・・もうすぐ四十なんですけど・・・」


「これで死ぬの?終わりなのか?」


「誰か嘘だと言って!!!!」



神の声

『嘘だと言ってほしいの?』


「ん?なに?この声?」


そう思えばウソだといってくれるのだろうか?なら言わない理由はない。

「嘘だといって!!」


神の声

『嘘だよ。』


ヤホーイ!!!


「言質いただきました。」

心の底からそう思いました。遺言書レベルの言質じゃね?これで嘘だといったらそれは裁判起こしたら100%勝つことができるレベルだとそう思うわ!間違いなく日本では優勢な言葉だと我思う!


そんなことを考えながら、意識を保つのがやっとの状況の中で明るく眩しくなんとも心地よい空間に移動させられたようだ。


そしてゆっくりと目を開けると

その先にはなんとも可憐!?な幼女がいた。金髪ロリ顔。胸は・・・うん・・・。残念無念だけど、まっ!!ありといえばありなのかもしれない!?(※俺は巨乳派だ!)


ここでスルーするという手もありだけど、さすがに何も言わないのは失礼だよね?だからこそテンプレかもしれないが一応聞くだけ聞いておこう。

「だれ?」


そう聞くとその無乳・・・。

もとい、いささか胸元が涼しい幼女が答える。


『我が名はメリッサ=アフロディーテ』

『あなた方の世界でいう神というべき存在!くるしゅうない。表を上げよ!』

『メリッサまたはメリちゃん、メリリン、メリちゃま、と呼んでね。』

「・・・。」

なんだこの神様は・・・。そう思いながら硬直していると、あろうことかこの神は衝撃の言葉を告げるのであった。


『我が・・・理斗リヒトをまちがってやっちゃった』

ウインクをしながら舌を出し、テヘっと悪びれもないような笑顔で言われてしまった。


「ええええええええええええええええ」


そしてもちろん僕にも衝撃が走りつい大声で叫んでしまったのである。


今なんか・・・。おかしな言葉がありませんでしたか?

めっちゃ上から目線で

『嘘』

だといってもらった神に・・・。間違って殺されちゃったって・・・・。なにこれ美味しいの??

うん・・・。ある意味美味しい設定ではあるのはわかるよ。でもね運が悪いと言われれば日本の人口億いるんですわ。

世界全体で見ると何兆分の一の確率で殺されちゃったの?

その中で僕に当たるってどんだけ不幸なんですかね?



間違ったっていったよね?神だよね?

間違った?えっ!!!

うっかりミスでやっちゃったの?

ねえなにそれ?マジデ?ウソじゃなくて?

リアルなうっかりミスで僕死んじゃったの?




様々な思考が僕の頭の中で巡っている中に

メリッサ=アフロディーテと名乗る神は、頬を赤らめながら口を開くかのように咳払いをする。

『ご・・・ごほん。』

『まーなんというか、しょうがないよね?やっちゃったもんだからもとに戻せないし・・・』

こいつ反省してないんじゃね?

今はグッとこらえておこう。



『すいませんしたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー』



これはキレイな土下座です。見惚れてしまいそうなぐらいキレイな土下座で有無を言わせぬような神々しい光が放っているのは若干ひいてしまいそうだが心のうちに秘めておくことにする。



「神なのに低姿勢すぎるだろ・・・・。」

そんなことを思いつつも

とりあえず・・・

「あ・・・あの・・・。」

「今、この現状がよくわからないんですが、僕はどうなったんですか?」



その質問に対しメリッサが答える。


『理斗さんは、死亡しました。』

『すいません。私の手違いなんです。それで今神々の世界に来ていただいてます。』

理斗は驚愕した。

「はっ!」

「どういうことなのでしょうか?」

至極当然である。現状いま何がどうなってこの状況になっているのか?俺自身は理解していない。なにもわからない状況では情報収集をするのが先決である。


実は・・・とメリッサは少し言いづらそうにゆっくりと話し始める。

「人違いで神罰落としちゃいました」

っと見事なテヘペロでいいやがったぞこの女神様。


僕はその時ピキピキ!!!!!と青筋が切れるのではないかというぐらいの怒りがとっさに沸き上がりついドスの利いた声で


「ああ!?」

あっ本音でちゃった。ごめんちゃい!

メリッサは血の気が引いた青ざめた表情へと変わっていき、その変化が面白いように思ってしまった。震えながら僕を見る表情、顔色はまるで蛇ににらまれたカエルのような状態ではなかろうか?


内心僕は

「神・・・人間ににらまれてこれでいいの?」

っと思ってしまった。まっもちろん口には出さない。これが大人の対応だ!

そして俺はなぜこの場にいるのか?問いただすこととする。


「あの~!」

「お聞きしたいことがいくつかあります。」


『そうですよね?』

萎縮しながらメリッサは返答する。

そして僕はメリッサに質問をぶつけてみることとした。

「なぜ僕はここにいるのでしょうか?」


まー当然だよね?死んだといわれ、僕は実感はない。その上、神と名乗るメリッサがいる。


これで疑問に思わない人!?はいるわけがない。


メリッサは答える。


『今ここにいる理斗さんは、いわゆる霊体ってやつです。』

なるほど。意識はあるけど体がない状態と思っていればよさそうだな。


認めはしないがオタク気味。そうオタク気味な僕はその言葉を聞き興奮しないわけがない。がしかし空気を読むことができないこの神には唖然とせざるを得ない。

『パチパチパチ!!!』

紙吹雪と拍手の音があるのだが・・・。

なんだこの神。メリッサ軽くね!?

間違ってやっちゃったとかこの軽い口調とか、やられた本人からすると殺意すら覚えるレベルの軽さなんですけど・・・。

「一発殴ったろか?」心の中でそのように呟いた。そうすると


『あっ殴ったら理斗さん消えちゃいますよ!神に手出したら消滅するんです。』


「えっ」

今の心の声聞こえたの?マジかい!?

こんなのほほーんとしてポワワーンとしているのに一応神らしき能力があるのか?


『あのー・・・私神ですよ』

あ・・・また読まれちゃった系?

「・・・。」

「・・・。」

とりあえず、

会話を無理やりにでも軌道修正を試みてみる。

「僕はこれからどうなるのでしょうか?」


メリッサは答える。

『今回は私の不手際。』

『それゆえに救済処置を考えております。』

その言葉にピクリと反応し、聞いてみた。

「救済処置とは?」


メリッサはニコリと微笑みながらこう答えた。

『パッパラーーーーーおめでとうございます。』

『理斗さんには日本とは別の世界で人生やり直してもらいます!超ゲキレアな体験ができる権利があります。』

『現在の知識、記憶そしてお望みの能力を1つ提供し転生することができます。』

なんだこのあっけらかんとした妙に明るい言い方は・・・。

お前の間違いのせいで俺は・・・


「ん???」

「あれ?今転生っていったよね?」

「知識と記憶がありつつもさらに好きな能力だと・・・。」

「なるほど。つまりはチートができると!?」

21年童貞賢者の僕がモテモテ、キャッキャウフフができる機会が異世界にはあるかもしれないという胸躍る展開が可能かもしれない世界ということか。

あの~

『心の声一応駄々洩れなのはご理解いただけてますか?』

メリッサの言葉に

「あっ」

っと声が漏れてしまった。メリッサは若干呆れ顔にも見えるが、メリッサの不手際でこの状態になっているので気にする必要はない。

うん、そうだよね?気にしたら負けなのだ!

というかメリッサの間違いで死んで異世界へいくのだ。

むしろメリッサは僕の下僕といっても過言ではない。

そう思っていると力強い口調で

『過言です!!!!』

とメリッサに言われてしまった。

その瞬間僕は無意識に

「えっ」

っと声に出してしまいお互いに苦笑いとなんともいたたまれない微妙な空気がこの空間を支配しているのは想像に足ること。


「チッ!そうだった心読まれるんだった。」

ものの数秒でそのことを忘れていた僕は今ほど対人バリアが欲しいと思ったことはない。


気を取り直してもう一度整理をしたい。

これから起こることやることは

【チートスキルを選ぶ】

【知識と記憶を残したまま赤子となって異世界転生】

この2つ。そしてスキル選びはすごく重要だ!


笑いあり?の異世界ファンタジー!?です。

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