我が剣はたぶん使わない
キャラクター達が石像にならない限り
コツコツ投稿していきます。
読んでくださっている方々本当に
有り難うございます。
二日に一辺は投稿すると思うので
どうか時々覗いていただければ幸いです
RPGといえば敵を倒してレベルを上げて物理で…じゃなくてラスボスを倒す。というのが王道であり1ジャンルとしての根底にあるものだと俺は感じている。
心に眠る闘争心は現実社会では解放は難しくその為にスポーツが存在する。しかし運動が苦手な人々は確かに存在し、コンコンと闘争心が積もっている。そんなインドア派の闘争心発散場所がゲームだ。
だからゲームでの殺戮は否定しない。だけどね?ほのぼのmodの奴が何か知らないが暴走してるんですよ。
紹介しよう我らの新メンバー!森で捕まえたデフォルメされたウルウルお目めの芋虫1号2号3号!ついでに塔から降ってきたいたずらっ子な雰囲気満点どこか憎めないお猿のサル!
「「「モムゥーー!」」」
「キキッ!」
ふむ、素晴らしい鳴き声だ。
「へい、クールなグループだね我も入れな…(棒読み)」
おっと、まさかの邪神ちゃん乱入
「いいね!ボーカルは俺だ!クレイジーに合わせてきな!」
「「「~♪」」」
芋虫達の鳴き声とお猿のクラップハンド、そして邪神ちゃんのボイスパーカッションが鳴り響く。アップテンポな曲調が小人の観客を沸かせていくぅ!ヘイッ!ヘイッ!ヘイッ!ヘイッ!
会場のテンションも最高に暖まってきた!ここからザビに入るぜぇ!!「うるっさいです!」わお、無粋でラスボスなクレーマーの登場だぜ。
「HEY!何てことすんだ♪俺らのデビュー邪魔するんじゃねぇ♪」
「安眠妨害なんです!今夜中の2時半なんです!夕方の四時頃から騒いでるのによく続くですね!?」
「へい、毛玉…黙って私のリリック聞いてきなYO…」
「うぐっ、貴女まで…!?というか、毛玉じゃないって言ってるです!!」
「名前聞いてないZE…」
「ノアです!次からはノアって呼んでくださいです!」
「じゃあ、ノア。黙って私のリリック聞いてけYO」
「ぬぅ…です…眠たいですのにぃ…」
ふむふむ、ラスボス様は邪神ちゃんに下手に出てるみたいだね。流石に安眠妨害しちゃったのは悪かった。
「しゃあない、曲の変更だブラザー達。俺らのララバイ(子守唄)聴いてきな!」
この後皆でめちゃくちゃ寝た
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「つまり!アイテムボックスで捕まえたモンスターがデフォルメされて可愛い感じになってるから全部のモンスターを経験値になんて出来ないよねぇってことです」
「はぁ、好きになさればいいのです」
幸い工業mod入れてるからモンスター倒さなくても経験値手に入れられるしね。
VRの中で眠ったのなんて初めてだけど現実の体どうなってんだ…ろ…う…ウピャアーーー!?強制ログアウトになってなぁぁああい!?
今気づいた!今気づいちゃったよ!馬鹿なの何なのエクストリームなのぉおお!?孤独死待ったなしじゃないかぁぁああ!!
というか色々おかしいんだよ!食べ物に味とか食感あるし!NPCのAI凄すぎるし!土とか粒子状だし!これ現実と言っても過言じゃないんすけど!!
流石のスーパーVR機器君もこんな処理とか出来る分けないじゃないか!じゃあなんですか!?ゲームの中に異世界転移とか言うんですか!?
意味分かんないし否定したいけど材料がない!なので事実ってことでいいです!むしろゲームがアップデートされてただけって方が絶望的だから考えない!
と、なるとここはある意味現実?……(奇行の数々を思いだし中)……黒歴史やん!現実だと真面目君のフリしてコミュ障(医学的なコミュニケーション障害とは別な軽度なもの)誤魔化してるのに、どうすんのこれ?
ゲームプレイヤーだのの匿名希望は何時もと違うからイキれるんだよ?ゲームという水槽の水を抜いてどうやって真面目君のフリもなしで生きろと!
えーと……(唐突な黒歴史プレイバック)……ニュニュンパペッソ!もう嫌!あたい作業する!作業に徹する!
「ノアなんてもう知らない!建築してくる!」
「意味が分からないです…」
さてさて、やって来ました小人の国からちょっと離れた森の中。半径500メートル程を木や土ごとアイテムボックスに放り込んで辺り一面フラットに。凄まじい勢いでアイテム名が書かれたログが流れるけど今は気にしない!
建築だ!建築だ!何はともあれ建築だ!この時点で使える建材なんて木材と石材の基礎的なものと、遺跡の各パーツひっぺがしたものしかないんですどね。
「先ずは遺跡の壁(一辺1メートル厚さ10センチの正方形)を前後左右と上に四枚ずつ設置でお豆腐完成!こいつを作らなきゃクラフターは名乗れないよね!」
そのフォルムは完全無欠のお豆腐、ただの立方体という虚しさに溢れた言葉を包み込み親しみやすさを全面に押し出した今世紀最大のベストハウス。山によし!海によし!醤油でよし!シンプル故の無限のごとき可能性!
そうか、これが豆腐に心を奪われるという事なのか…ようやくこの名言の意味を理解したよ。
「建材式物理演算よ、ありがとう」
通常こんな石の板だけで出来た建物なんて秒で倒壊するわ、大工舐めんなべらぼうめぇ!と仰る方もおられるでしょう。べらぼが本当に旨いのかは当方知るすべが御座いません。
そんなことは置いといて、素人が重量の計算なんて遊びで出来るわけあるかべらぼうめぇ!とゲームではなりますので建材は地面に直接的または間接的に繋がる限り空間に固定される設定になっております。ここら辺はクラフトゲームでは基本的ですね。そんなに旨いなら宅急便で送ってこいやボケェ!
「こっから何も考えてねぇ!」
お約束が俺の頭を縛っていたんだ。俺が頭が空っぽな訳じゃない。何でも出来るからこその何をして良いか分からない。そう、突然宝くじで三億円当たった時の様に!俺なら金の力で自分を洗脳して勇気をアタッチメントしてナンパしてくるけど!勝ち組になるんだい!あれ?アタッチメントって使い方あってるこれ?
「また自分だけ面白い事してやがるデス!」
「おっと、着いて来たのかいルナルナ」
器用に俺の体を登って肩に乗ったルナルナが耳元で大声で叫ぶ。高音が耳をつんざく、この事は根に持とうと決意。激渋の刑は君に決定だ。だが今は都合が悪い。実行するのは信頼が揺るがなくなってからだ。
特に素晴らしい建築センスが無いのは別のクラフトゲーで確認済み、だとするなら利益重視の工業系の施設の建設を第一目標にしよう。
「カマーン!混ぜ交ぜマゼリオン!」
『呼ばれて這い寄りパンパカパーン!カオスに引き込む箱型アイドルゴトージョォー!』
濃いね、ドロッドロだね。端から見てれば面白いけど相手をすると確実に面倒なタイプだ。ご安心を、背中のスイッチをoffにすると黙るんでウザいと思ったらただの道具として使えるんで。
この鬱陶しい箱こと【混ぜ交ぜマゼリオン】は黒い塔の攻略で得られるアイテムを組み合わせ別なアイテムにする加工機だ。ここで手に入れなくても第1の町でも手に入れられるので特に重要という訳じゃない。この世界では金さえ積めば手に入るくらいのアイテムだ。汎用品なのにここまでキャラ濃いのは凄いと思う。
「エネルギー変換装置作れるよね?」
『オフコォォス!勿論だよ!この箱型アイドルを舐めているのかい?残念ながらチョコレートの塗装はやってないぞ!』
「ジャムならあるぞ?」
『オーケー、ジョークだったが身から出た錆だ!マゼリオンは錆ないけどね!さぁ、塗りたくればいいじゃない!』
「いい覚悟だ……(ニヤッ)」
ジャムを塗ること3分、塗りやすいボディなので満遍ない塗装が終わりを告げた。ジャムによって受けた光を反射する元藍色の姿はキラキラとした赤色になっている。
『んん!やるね!』
「そっちこそ!」
『君をマスターに認めた!エネルギー変換装置…作ろうじゃないか!マスター!レシピは知ってるね?』
「へへっ、マスターなんて水臭い呼び方すんなよ、俺らはもう兄妹だろ?レシピなら勿論知ってるさ」
『ブラザー、素敵な響きだ。さぁ、ブラザー!必要なアイテムをこのマゼリオンに放り込むんだ!』
「まだ持ってないです」
『え?』
「まだ持ってないんです」
『え?今の流れでそうなっちゃう?』
「ですね」
ちゃんと工業modが導入されてるかの確認の為に聞いただけだし。通常プレイではエネルギー変換装置なんて作れないだろうから確認に手っ取り早いかなって。
『アウェェイ…いけずなブラザーダゼェイ…』
そんな訳でマゼリオンさんにはジャムまみれのままでアイテムボックスにお帰りいただきました。また会おうぜブラザー。
第二建築のテーマは研究所風味で決定!工場とかイメージしにいくいので理系なイメージな研究所にします!
研究所となると白い石材か、白色塗料が必要になるな。本当に必要かと聞かれれば欠片も必要じゃないけど凝ってこそのクラフトゲーだと心が叫ぶので抗わない。
「はっ!?今のワケわかんないのはなんでやがったのデスか!?」
「んー、サンタさんだよー」
「なんだとデス!?狩り損ねたデス!」
「うんうん、良いチャレンジャー精神だ。サンタの赤色は捕まえられるもんなら捕まえてみろという意味で派手になってるからね、どんどん挑戦してかなきゃ損だよね。」
マゼリオンの余韻を残しながら俺は素人が石材探しの旅の準備を始めるのであった。
この主人公何処でジャム拾ってきたんだよ……
なんでライブ開いたんだよ……
マゼリオンなんで喋ったんだよ……
お前ただの錬金装置の筈だろ!聞いてねぇんだよ!
そして邪神ちゃん!ボイスパーカッションなんて
何処で覚えたの!?
一ヶ月前のアップデートでAI強化とか言ってるけど
一周目プレイしてるんだから普通に矛盾してね?
という件は主人公が二週目プレイを優先するため
会話をほぼぶっ飛ばしてプレイした為という事に
出来たらいいなぁ。