第4話『二つ名・・・』
3話の修正完了。
中々一回で気に入った話にならないわね@@;
さて、今回のアタシはどうなるかしら?
例の一件から一週間が過ぎたわ。
アタシもやっとギルドに慣れてきたわ。
ギルドの扉を開け、行きかう冒険者を掻き分けて奥へと進んで行ったわ。
「おはようノルン、美味しいお仕事ある?」
ギルドに入って一直線に、受付嬢のノルンの元へ。
「おはようヴィンセン、初級にそんなお仕事あるわけないでしょ・・・」
苦笑まじりに話してくるノルン。
彼女とはすっかり打ち解けたわ。
「そういえばヴィンセン、あなたに二つ名が付きそうよ!」
あら、アタシも一端の冒険者になってきたのかしら?
「候補はどんなのかしら?」
ワクワクしながら聞いてみると・・・
「そうね、候補は赤爪・姉御・紅の拳みたいよ。」
う~ん、2つは何となく戦闘後のアタシからの印象なんだろうけど・・・
「えーーっと・・姉御って何よ・・・」
どう考えても二つ名じゃないわね・・・
「さあ?面倒見がいいからじゃないのかしら?先日も、初心者に説明してたでしょ?」
クスクス笑いながらノルンが説明してきたわ。
初心者講習を受講しているはずなのに、大根斬りな少年がいたから剣の使い方を説明しただけなんだけど・・・
「それにしても不思議よね。その肉球の手でよく剣を教えれたものよね。」
小首をかしげながら聞いてくるノルン・・・
「何、肉球舐めてるの?凄いんだからね!」
不穏な空気をかもし出すアタシに慌てるノルン。
「だ、だから、その肉球じゃ剣なんて掴めないでしょ?それに、普段、無手のあなたが剣の使い方を教えれるとか思わないでしょ?」
「無手ってわけじゃないんだけど、爪は使ってるし、それに剣くらい握れるわよ!」
プンスカプンスカ!
そんなアタシの様子にクスクス笑うノルン。
最近はすっかりこんな感じね。
ツーカーな感じ?
そこへやって来るお約束な人・・・
「ここにいたでござるか、”ねこぱんち”!!!」
ギルドに響き渡る大声でアタシに声をかけてきたノブハルさん・・・
「ちょっと!!”ねこぱんち”って何よ!!変な呼び方しないでちょうだい!!」
怒気を上げるアタシに構わず、話を続けるノブハルさん・・・
「もちろん”ねこぱんち”は某が用意した二つ名でござる!!」
ドヤ顔で力説するノブハルさん・・・
殺意が溢れ出そうだわ・・・
そんなアタシの横で、お腹を抱えて笑うノルン・・・
「プッ、ね、ねこぱんち、プップップッ、ダメ、死んじゃう!アハハハハハッ!!」
あとで覚えておきなさいよノルン!!
「ギャハハハッ!ねこぱんちだってよ!」
「お前、笑っちゃ悪りぃよ!」
「だがよ、笑わずにいられるか?」
「あぁ腹痛てぇ!ガハハハッ!」
あちこちで笑い声が・・・
お腹を抱えて笑っていたノルンが回復したと思ったらとんでもないことを言い出したわ・・・
「ねえヴィンセン、もう”ねこぱんち”で決定ね♪あのノブハルさんのご推薦ですもの!クスクスッ!」
まだ笑うか!!
「決定でござる!!まさにピッタリでござる!」
こうして、アタシの二つ名が”ねこぱんち”で定着していくのであった・・・
流石にカチンと来たので、報復することにしたわ!
「何さ、ノブハルさんはロリコンのくせに(ボソリ・・・」
爆弾発言をその場に残し、ギルドから姿をサッと姿を消すアタシ・・・
「「「「えっ!?」」」」
「ちょっとヴィンセン!?それって!?本当なの!?」
「ちょっ!?ねこぱんち!?」
シーーーーンッ・・・
ギルド内は一瞬静かになり、更なる混沌とした事態へ・・・
その後のことは知らないわ!
ノブハルさんがどんな言い訳をしたのか見物ね♪
帰宅したアタシの二つ名を聞いて大爆笑する姉様・・・
「アハハッ、あぁ可笑しかった!ところで、こんな素敵な二つ名は何処の誰が付けたのかしら?」
若干涙を流しながら聞いてくる姉様に・・・
「ノブハルさんよ・・・」
「あら、ノブハルが!?あの子にも困ったものね・・・」
何、この反応、2人はどんな関係なのかしら?
新たな疑問が生まれたわ・・・
それでは次回にwねこぱーーんちw
全く変な二つ名付けちゃって・・・
迷惑だわ!!
あのこと言いふらしてやるんだから!!!
さて、次回「真魔界猫物語」第5話 ランクアップクエストと白の司祭にねこぱーーんちw