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真魔界猫物語  作者: ねこぱんちw
3/8

第2話『その名は暴君!』

何処の世界も姉や兄は暴君なのです。

そして、色々と理不尽なのです。



ヴィンセンよ!ただいま絶賛移動中よ!

影を移動しつつ、隠れ家へ急ぐアタシ。

隠れ家には誰がいるのかしら?


魔界猫固有結界を抜けると、そこには巨大な木の形をした家が・・・

えーっと・・・

シ○バニアファミリー!?(最近の人は知らないかしら?)

こんなファンシーな隠れ家ってどーなの?

色々とツッコミどころ満載だわ!

もう、これ以上驚くことは無いわよね?

ドキドキしながら扉を開けると・・・


「遅い!!!愚図、ノロマ!!何時まで待たせるのよ!!!」

いきなりマシンガントークで罵られたわ・・・

「このあたしをこんなに待たせるなんていい度胸ね!!」

そこには剣呑な雰囲気の少女がいたわ。


身長128センチくらい、魔界猫らしい猫耳、そしてかなりの魔力。

しかし、胸は無いみたい・・・

見事なストレート体系だったわ・・・

「えーっと・・・、保護者の方は何処かしら?」

プチンと何かが切れる音がした後、アタシは家の外まで吹き飛ばされたわ・・・


「あたしがあんたの姉の”ネロ”よ!覚えておきなさい!!!」

まさかの姉でした・・・

だってあんな身長で、あんな体系の姉がいるなんて思わないでしょ?

そんなことを考えていると・・・

「何か失礼なことを考えてるんじゃないでしょうねぇ、殺すわよ!!!」

必死に首を振るアタシがいたわ・・・

恐ろしいほど勘が鋭いみたい・・・

体系の話はタブーっと、注意しなきゃ・・・


「あんたが使えるかどうかは実際の仕事で判断するわ!いいわね!」

へ?仕事?

疑問系の顔をしていると・・・

「あんたまさか、仕事がわからないとか言わないわよね?」

あぁんと睨み付けてくる姉・・・


「仕事って、結界の維持と封印の確認よね?」

恐る々聞いてみると・・・

「一応、覚えてはいるのね。じゃあ、あんたの仕事は北周りね!」

「え!?北周り!?」

そんな横暴な!!


煉獄(ゲヘナ)”の北半球と南半球は、それぞれ気象が激しく、南半球は灼熱地帯で別名”炎獄(インフェルノ)”と呼ばれる灼熱地獄、そして北半球はその逆に

氷雪地帯で別名”氷獄(コキュートス)”と呼ばれる極寒地獄・・・

ちなみに、赤道付近は過ごし易い気候になっていて、主要都市はこの辺に集中しているわ。


そんなことより、姉はアタシに死ねと言っているわ・・・

恨みがましい視線を向けてブーブー文句を言うと・・・

「あんたが来るまで全部の結界を維持してきたのよ!当然じゃない!!」


それを言われると妹なので立場が弱いわ・・・

遅刻もしたし・・・

でもね、魔界猫だって”猫”なのよ!!!

寒いと死んじゃうわ!!


「何?まさか文句でもあるって言うの?口で言ってもわからないなら、体でわからせてやるわ!」

全身から魔力を噴出して襲い掛かってきたわ・・・

そして、何も出来ず、一方的に敗北するアタシ・・・

無理、4元素全ての精霊を同時召還なんてずるいわ・・・


「さて、ごめんなさいお姉様は?

ボロボロのアタシを踏みつけながら姉が言ってきたわ・・・

「暴君だわ・・・」

ぼそりと言ったアタシの言葉に突然笑い出す姉・・・


「アハハハハッ、よ~くわかってるじゃない!!そう、あたしの名は”ネロ”、”暴君ネロ”よ!!覚えておきなさい!!!」

まさか二つ名が”暴君”だなんて・・・

アタシ、いつまで生きていられるかしら・・・


打ちひしがれるアタシに「姉」は・・・

「あんた、さっさと冒険者ギルドに登録してきなさい!」

姉様の突然の発言に思わず・・・

「はぁ?」

突然の展開に理解出来ないアタシ・・・


「あんた馬鹿!、働かざる者食うべからずよ!!自分の食費は自分で稼げって言ってるのよ!!」

しょんなぁ・・・

ガックリと項垂れるアタシがいたわ・・・


気持ちを切り替え、装備を整えるアタシ。

鎧はレザーよね、そしてこの口元が出るハーフ仮面を・・・

武器庫から出てきたアタシを見た”姉”は、心底呆れたようにため息をついたわ・・・

この姿がお気に召さないご様子・・・


「あんた、何のクラスよ・・・」

アタシの職業を聞いてきたわ・・・

本来なら、”あの子”と一つになって魔法系クラスになるはずだったんだけど、半

分の存在のアタシは戦闘系クラスになるしか選択肢が無いのよね・・・

ばれたら殺されるかしら・・・

アタシの背中を冷たい汗が流れたわ・・・


「アサシンです・・・」

「あっそ・・・」

特に興味も無いみたい・・・

「何でアサシンで赤い鎧なのよ。目立つじゃないの!!」

どうやらアタシの装備が気になるみたい・・・


「赤いレザーアーマーと仮面ははずせません!!3倍早くなります!!」

力説するアタシ!

そんなアタシに姉様は・・・

「あんた馬鹿?」

姉様の冷たい視線が突き刺さります・・・

呆れを通り越したため息ひとつ吐いて、吐き捨てるように・・・


「好きにすればいいわ。終ったのなら、さっさとギルドに登録してきなさい!

やることはいくらでもあるんだから!!!」

これ以上姉様の雷が落ちる前に、逃げるようにギルドへと向かうアタシがいた

わ・・・


それでは次回にwねこぱーーんちw

やって来ました冒険者ギルド!

そこで待ち受ける者は!?

次回『真魔界猫物語』第3話 運命の出会い!?にねこぱーーんちw

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