2P;壊れた歯車
始めは簡単に年下の男の子との恋愛にしようかと思ったんですが、それじゃあつまらないかなぁと。
違う話として、考えてた物とくっつけると暗い話になってしまいました。
一話と話の繋げ方が無理やりじゃない?と思う方もたくさんいると思いますが、それはこれから上手いこと繋げる予定なので、もう少し付き合って頂けると幸いです。
あなたには私がどう映っていますか?
「それで?」
「何が?」
只今、SHR中。
前の席の早紀がひっそり話しかけてきた。
だけど、質問の意味が唐突でわからないから聞き返したら、
「その年下君。告白されたんでしょ?」
「…まぁね。」
「で?当然OKするでしょ?」
「まさか!」
有り得ない。
何が悲しくて、弟より年下と付き合うかっての。
「えーっ!!勿体無いよぉ。」
「全く。
それに、早紀だって知ってるでしょ。あたしは、今それどころじゃないの。」
「…そうだったね。」
私は、そんな事してる暇はない。
幼い頃、実の両親に先立たれた私と弟は、両親と深い関係があった今の家に養子縁組みとして入った。
生活だけではなく、2人分の学校の授業料まで出して貰っているのが申し訳なくなって、最近バイトを始めた。
「今、あたしに出来る事は1日でも早くたくさんのお金をつくる事。それだけだよ。」
「…折角の花の女子高生なのにね。」
そんな話をしていた矢先、2限目の大好きな谷先生の数学の時間、教頭先生がドアの外で谷先生と少し話した後、私を呼び出した。
早紀が私の方を振り返る。
私には、身に覚えがないから不安で仕方なかった。
妙に鳥肌がだって、真夏なのに肌寒い気がした。
教頭からは、ひどく簡潔に、且つ重要事項のみを私に伝えた。
「君のご両親が先程事故に会って今、病院にいると連絡が入った。荷物を持って、すぐ職員室前まで来なさい。」
教頭先生の言葉で、一気に体の力が抜けてその場に崩れる。
事故って?
いつの間にか後ろに立っていた谷先生が、私を強い力で立たせる。
「しっかりしろ、春野。」
谷先生の声が頼りだった。
先生にしがみついて、ようやく立つと教室から早紀が私の鞄を持って私に渡す。
どこまでも気の利く親友だ。
親友は、教室に戻る前に私に一言言って入ってしまった。
「来なさい。」
教頭先生が私を呼ぶ。
しっかりしなきゃ。
私は鞄を握り締めた。
「はい。」
『あんたいつからそんな弱くなったの?』
その時間の休み時間、
「すいません、春野先輩います?」
彼が訪ねて来たなんて、私が知る由もなかった。
こんなへぼ小説をここまで見て下さって有り難うございました。
前書きに長々書いてしまいましたが、前書きの通りの理由で2話はドタバタしていますが、どうかもう少しお付き合い下さい。