Ⅷ
「……きて……」
「……ん?」
ベットで眠っていると、ゆさゆさと誰かが僕を揺する。ゆさゆさと揺するので、ちょっと眠いけど起きる事にした。
「あっ、おはよう。兄様は、今日も元気だね」
「……アリアか」
目の前に居たのは、狐耳と8本の狐の尻尾を持つ黒いゴスロリドレスを着た病院坂アリアが居た。
「何故、ここに?」
いつもはアリアは放課後に来る。それ以外は休日に来る物なのだが、こんな時間に来るのは驚きなのだが……。
「だって……。いつもいつも短い時間だけだと、身体が火照っちゃって……」
そう言いながら、彼女はゴスロリドレスのボタンを上から順々に外していく。
3つ外すとアリアはゆっくりと僕に近付く。ボタンが外された事により、彼女のかなり大きめの胸が顔を出して僕の身体に押し付けられる。
「ねぇ、兄様。こうやって兄様に身体を押し付けて誘惑する……はしたない私の……この身体を……慰めてくれませんか?
兄様だったら……私……この身体を捧げても……」
「し、失礼する!」
僕はそう言って、部屋を出た。
「はぁはぁ……。こんなのもあるのか……」
今、一瞬このままでも良いかも、と思ってしまった。
でも、それじゃあ駄目だ。
僕が好きなのは、王上院ハルリナ。それが誰なのかしっかりと分かるまでは、誰とも気を許してはならない。
王上院ハルリナ、君は一体、今はどこに居るんだい?




