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僕の彼女は君では無い  作者: アッキ@瓶の蓋。
ハルリナは君としか考えられない

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7

公園に行くと既に彼女は居た。



彼女はこっちを振り向くと共に、



「何で分かったの?」



と聞いて来た。もしかして自分が適当に選ばれてそれで当たってしまった、運で当たっただけかも知れないと思ってるらしい。

じゃあ、彼女が納得するように言ってあげよう。



「まず、最初に一人称。王上院ハルリナは普段の一人称は『私』、けれどもちょっと戸惑うと『僕』になっていた。

そして3人の一人称をしっかりと聞いていた。

3人の普段の一人称は、『(わたし)』や『(わたくし)』だったけれども、君1人だけが『僕』って言っていたよ」



そう。1回だけだったら何かの間違いかと思ってしまったけれども、それを聞いたのは1回や2回じゃなかったので確信が持てた。勿論、それも本当に数回だが。



「2つ目。このゲームの最初、Emanことエマン・マスターに言われた事で思い出した」



「やっぱりそっちにもエマンさんから事情説明が……」



エマン……。

やっぱりそっちにも口止めが行っていたか。

ハルリナがこっちに真剣に自身の存在を強調していたら、もっと早く簡単に見つかっていたのだろう。だけども、あの言葉をハルリナが聞いていたら話は変わって来る。



「エマンは僕にこう言っていた。―――――――『あなたが見覚えのない3人は、あなたの恋人とあなたのクラスメイト2人を元に作った人達です。そして、あなたに3人とも好意を抱いています』と。

ハルリナはちょっと嫉妬症の人間だし」



「……仕方ないでしょ? だってこの身体、前の身体じゃないからちょっと恥ずかしいんだよ……。

それに恋人を他の女性に取られるかと思ったら、妬けちゃうよ……」



まぁ、確かに、な。

今の身体は元の身体と比べたら、少し違うし。

例えば髪の色や長さとか、肌の色とか。いつもの姿も前のと違って、ちょっと格好も恥ずかしいんだろうし……。



「だから、少し妬いていた君はちょっと他の2人と違って積極的な行動はしていなかったからね。それでね」



そう言って、僕は大きく息を吸い、



「最後の1つは、君からのヒントだよ。ハルリナ、君のヒントもとても良かった」



「そ、そうかい? 冷夜(れいや)の助けになったのなら、う、嬉しい……」



僕がそう言うと、彼女は今まででは無いくらい笑顔で微笑んでいた。

多分、ハルリナは自分が役に立ったと言う事も思いたいのだ。本当に、楽しそうだな。ハルリナは。

うん。今まで以上に、好きになったのかもしれない。



「君がくれたヒントは、『島ヶ原(しまがはら)』、『伊賀(いが)』、『阿山(あやま)』、『月ヶ瀬(つきがせ)』、『大山田(おおやまだ)』の5つ。その5つの共通点は、君が持って来た本にあった。

そう、あの日。2人で一緒に勉強会をしたあの日」




あの日。

彼女は5冊の本を勉強に持って来た。

けど、使ったのは4冊。1冊は勉学には使わず、しかもその本を借りていた。

その本は決して読書用に使われる本じゃない。



「あの日、君が借りてた5冊の中で勉強に使わなかった1冊。『地図帳―近畿編ー』。

調べたらさっき挙げた5つの地名はその近畿にある地名だった。そしてその近くに1つの地名があった。

そう、今の君の苗字である、上野がね」



そう言うと、王上院ハルリナこと――――――――――――――上野初雪(うえのはつゆき)はこっちを見て、




「ちゃんと……言いたかった。冷夜、見つけてくれて嬉しい」



涙目になりながら、そう言っていたのであった。

次回から1週間後に投稿予定に変えたいと思います。

11月6日0時、『8』をご覧ください。

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