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僕の彼女は君では無い  作者: アッキ@瓶の蓋。
ハルリナは君としか考えられない

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3-2

海王霙(かいおうみぞれ)に連れて行かれたのは、近くの喫茶店だった。

喫茶店の名前は、『Cafe:Itukushima』と書かれていた。喫茶店の中に入ると、



「ようこそ、『Cafe:Itukushima』へ♪ あれ? 冷夜(れいや)と霙じゃん♪」



中に入ると、可愛らしいウエイトレスが甘ったるい女言葉にて出迎えてくれた。

フリフリのフリルが付いたピンク色のメイド服を着た、小柄な美少女。腰まで伸びる白髪に、ルビーのように光る赤い瞳。頭に白のエプロンドレスを付けた、可憐な美少女はこっちを見て、にこやかな微笑みを浮かべながら「ささっ」と席に案内してくれた。



「うん、ありがとーん!」と霙は言って、僕と霙は席に座る。



「ご注文は♪」



「ホットコーヒー」と霙は言い、「コーラ」と僕は注文しておいた。



「はい♪ ホットコーヒーとコーラね♪ 了解しましたー♪」



そう言って、ウエイトレスは入って行った。

頭の良い人なら気づいているかもしれないが、あのウエイトレスは女では無い。




あのウエイトレスの名前は、厳島板書(いつくしまばんしょ)。うちのクラスの選挙管理委員会の……男子である。

女だと思っていた人はいますぐ空に土下座でもしてください。



「いやーん、しかしびっくりしたよん。ばんしょんは家でウエイトレスしてるとは知っていたけどん、ここまでとはねん」



「いや、連れて来たのは霙だし」



「あははーん! そうだねん!」



笑う姿をみながら、どこか可笑しな事は無いかと見ている。

まぁ、頭に付けた犬耳がぴょこぴょこと嬉しそうに動いているので、嬉しそうだとは思うけどハルリナとは関係無さそうだし。



「お待たせしましたー♪ ホットコーヒーとコーラでーす!」



と彼女の行動を観察していると、板書(メイド服を着ているが男です)が僕の前にコーラを、霙の前にホットコーヒーを置く。



「ではー、ごゆっくりー♪」



と言って、板書(何度も言っているが男だ)はニヤニヤと笑みを浮かべて、僕達から離れて行った。何だかな―……。



「あっ、コーヒーだん♪ 私も飲むかられいやんも飲も、飲もん!」



「あ、あぁ……」



と、霙がコーヒーを飲むのを確認して、僕はコーラをちょっとずつ飲み始めた。



(そう言えば、ハルリナはコーヒーとか大人っぽい飲み物とか好きだったな)



王上院ハルリナはどちらかと言えば、大人っぽい食べ物を食べる傾向がある。

牡蠣(かき)、ウニ、イクラ、パスタ、刺身、そしてコーヒー。

と、大人びた食べ物を好む傾向があった。

まぁ、本当はカレーとかオムライスとか子供っぽい食べ物の方が好きだったりするらしいが。



「そう言う所は、ハルリナっぽいな――――」



「ん? れいやん、何か言ったん?」



「いや、何もない! 気にするな!」



「そうん?」



と、疑問符を浮かべる彼女にさらにダメ押しで違うと言っておいた。

危ない、危ない。

慌ててハルリナと言う所だった。あぁ、危ない。



そしてその日は、学校の事やお互いの家の事を話し合ってそのまま別れたのであった。












結論。

―――――――今日、分かったのは海王霙が、王上院ハルリナと同じく大人な食べ物が好きって事。

ただそれだけ。

まぁ、1日だとこれだけ分かっただけでも重畳(ちょうじょう)か。



さて、明日は上野初雪(うえのはつゆき)を調べるとするか。

読んでいただき、本当にありがとうございます。

続きは10月8日0時に投稿する予定で御座います。

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