不死の呪いと永劫の美
七夕の夜。
幼い少年と少女は、並んで短冊に願いを書いた。
少年「永遠に生きたい」
少女「永遠に美しくありたい」
笹に結ばれた紙が風に揺れ、夜空には流れ星。
二人はただ笑い合った。
——その瞬間、願いは“叶えられた”。
***
少年は成長し、不死を得た。
だがその不死は、周囲の生命を吸って維持されるものだった。
花は指先で触れただけで萎れ、
動物は近づくと震えて逃げた。
人へ触れれば、その人は髪の色を失い、
肌はしぼみ、やがて倒れる。
生き永らえるには奪うしかない。
それが彼の呪いだった。
少女は成長した。
しかし二十歳の誕生日の夜、胸に痛みと寒さを覚え、静かに息絶えた。
そして気づくと、また赤ん坊の姿で泣いていた。
永劫の美は巡り、
彼女は二十年ごとに死を迎え、また生まれ変わる。
それが彼女の呪いだった。
***
二人は成長の周期が揃ったある年に、偶然出会った。
成人間近の少女は、少年に惹かれ、毎日のように話しかけた。
「あなたといると、胸が温かくなるんです」
「……近づかないほうがいい」
少年は距離を取った。
彼女の頬が少し青ざめるのを見るたび、心が鈍く痛んだ。
それでも少女は笑った。
「少し吸われるぐらい、構いません。二十歳で死ぬんですから」
「……違う。
俺は“誰かを想うほど、強く奪ってしまう”。
好きという気持ちこそ、君を殺す」
少女は一瞬沈黙し、
そして、儚く微笑んだ。
「なら、私は奪われたい。
次の人生でも、あなたを見つけます」
少年は返せなかった。
言葉を持たないまま、少女の背を見送った。
***
そして七夕の夜。
少女は二十歳を迎え、その命は静かに燃え尽きた。
少年は空を見上げた。
あの時と同じ笹の葉が揺れ、遠い星が二つ寄り添う。
「……また、二十年後に会うのか」
風だけが答えた。
少女はどこか別の場所で、生まれ変わっていた。
名も知らぬ世界なのに、胸の奥がじんと疼く。
「また……あなたに会えますように」
それは、彼女の一番最初の祈りだった。
***
笹には色あせた短冊がひらりと揺れ続けている。
永遠に生きたい
永遠に美しくありたい
それは二人が選び、
二人だけが背負う、終わらない約束だった。
※以下は、本作制作時にAIへ提示したプロンプトです。
興味がある方だけどうぞ。
少年は神から不死の祝福を授かった
少年は自分は選ばれた人間なんだと喜んだ
しかし不死の祝福は彼の望むようなものではなかった
彼の周りにある動植物すべての生命力を吸っていたのだ
彼はこれを呪いだと嘆いた
自分は呪われたのだと神を恨んだ
少女は神から永劫の美の祝福を授かった
少女は自分は選ばれた人間なのだと喜んだ
しかし永劫の美の祝福は彼女の望むようなものではなかった
20歳の誕生日に命を落とし、また人生をやり直すのであったのだ
彼女はこれを呪いだと嘆いた
自分は呪われたのだと神を恨んだ
あ、いいこと思いついた
この話の冒頭で七夕の短冊にそれぞれの願いを書かせよう
んで擬似的だけど二人を織姫と彦星にするか
原作は1年周期だけどこれは20年周期ってことでパロるか




