永遠の眠りに魔法を――悠久の魔法使いの記録
――これは、ひとりの魔法使いの物語。
彼は「悠久を生きる」と呼ばれる存在だった。
世界が幾度も滅び、再び芽吹いても、彼だけは変わらずそこにいた。
魔法が好きだった。
朝も昼も夜も、夢の中でさえ魔法の理を考えていた。
「どうすれば、もっと美しく、もっと便利にできるだろう?」
それが彼の唯一の関心事だった。
権力には興味がなかった。
国王が召喚の使者をよこしても、彼はいつもこう答える。
「私は王のためではなく、魔法のために生きている」
彼の研究は常人には理解できないほど深遠だった。
百年単位で続く実験。
誰にも理解されずとも、彼は満足そうに笑っていた。
だが、ある時ふと気づく。
――自分の魔法は、本当に人の役に立っているのだろうか?
そうして彼は、自らの魔法を本にまとめた。
1冊、また1冊と。
その知識は瞬く間に世界へ広まり、多くの魔法使いが彼に倣った。
けれど、世界は残酷だった。
彼の生み出した強力な魔法は、争いの道具として使われてしまったのだ。
燃え上がる街、泣き叫ぶ声。
彼は知った。
「魔法は、便利であるほどに人を傷つける」と。
深い悲しみに沈んだ彼は、魔法に抗う術を作り始めた。
だが、それすらも戦争の道具に変わってしまう。
――やがて、彼は静かに杖を置いた。
「ならば、私はもう眠ろう。
次に目覚めるとき、この世界が“魔法を愛せる場所”でありますように」
そして彼は、永い眠りについた。
魔法が人を豊かにする夢を見るために――。
※以下は、本作制作時にAIへ提示したプロンプトです。
興味がある方だけどうぞ。
ラノベ風にして
あるところに悠久を生きる魔法使いがいました。
魔法使いは魔法が大好きで四六時中魔法について考えています。
魔法使いは権力には無関心でした。
国に仕えないかと提案されても断りました。
魔法使いは魔法がどこまで便利かを研究していました。
ほかの人には到底理解されないようなことも何年、何十年と時間をかけ研究しました。
魔法使いは人に対しての好奇心があまりありませんでした。
あるのはほかの人がどんな魔法を生み出すかのみでした。
魔法使いはふと疑問におもいました。
自分が生み出した魔法がいったい社会でどれほど求められるのか。
魔法使いは自分が生み出した魔法を本にしました。
1冊、また1冊と本を書きました。
魔法使いは失念していました。
強力な魔法は人を傷つけてしまうことを。
魔法使いは悲しみました。
魔法がひとを傷つける道具のように扱われることに。
魔法使いは魔法に対抗できる道具をつくることに時間をかけるようになりました。
しかし、その道具ですら人を傷つけるものとして扱われてしまいました。
魔法使いは深い眠りにつきました。
魔法がひとを豊かにする夢を見るために。




