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物語のネタ  作者: ななし
52/52

声が消える前に

「お誕生日おめでとう」

同じビデオを今年も再生する

もうこのビデオに映る両親はいない

聞いた話によると人間は声から忘れるらしい

だから年に一度は「親の声」を聞くようにしている


8年前のクリスマスイブ、火事で家族を失った

両親は夜中にマンションが全焼する火事に巻き込まれ他界した

ぽっかり空いた心を仕事で埋めた


3年経つと親の顔に霧がかかったように思い出せなくなってきた

忘れたくなくて必死に映像記録を漁った

そして見つけたのが当時10歳の頃の誕生日会の映像

まだ若い両親と大きなケーキにウキウキな自分が写っている

「お誕生日おめでとう」

もう直接聞くことのできない言葉

自然と涙が溢れてきた


再生を止めても、声だけが耳の奥に残る。

それが本当に両親の声なのか、記憶が補正した音なのかはわからない。

ただ、毎年少しずつ懐かしさよりも不安が勝っていく。


来年も同じようにこの声を「親の声」と認識できるだろうか。

それとも、ただの古い映像として流れていくのだろうか。


誕生日が来るたび、両親を思い出す。

同時に、確実に忘れている自分にも気づいてしまう。

ビデオを再生する行為は、追悼であり確認作業だった。


今年も誕生日は終わった。

そして今年も、両親は少しだけ遠くなった。

※以下は、本作制作時にAIへ提示したプロンプトです。

興味がある方だけどうぞ。


「お誕生日おめでとう」

同じビデオを今年も再生する

もうこのビデオに映る両親はいない

聞いた話によると人間は声から忘れるらしい

だから年に一度は「親の声」を聞くようにしている


8年前のクリスマスイブ、火事で家族を失った

両親は夜中にマンションが全焼する火事に巻き込まれ他界した

ぽっかり空いた心を仕事で埋めた


3年経つと親の顔に霧がかかったように思い出せなくなってきた

忘れたくなくて必死に映像記録を漁った

そして見つけたのが当時10歳の頃の誕生日会の映像

まだ若い両親と大きなケーキにウキウキな自分が写っている

「お誕生日おめでとう」

もう直接聞くことのできない言葉

自然と涙が溢れてきた

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