七月、置き去りのまま
七月の蒸し暑さがまとわりつくたび、あの日の汗ばんだ手の感触まで思い出してしまう。君がいなくなって一年――数字で言われると妙に現実味があって、途端に胸の奥がざらついた。
一年前の今頃、誕生日をどう祝うかでひとり騒いでいた。高いネックレスを渡して「こういうのはやめて」と笑われたのも、今ではもう誰にも話せない思い出だ。結局、君が一番嬉しそうにしていたのは、有給を使って丸一日を君に捧げた“デート券”だった。財布より、時間を差し出す方が喜ばれるなんて、正直思ってもみなかった。
あの日の君の笑顔を思い返しても、今はもうどこにも繋がらない。ただ夏の熱気だけが、やけに鮮明にその欠落を縁取ってくる。
また会いたいなんて、未練がましいだろうか。
いや、本当はわかってる。君はもう戻らないし、この願いは届く場所すらない。
それでも、暑さに滲む景色の中でふとすれ違う影に、君の横顔を探してしまう自分がいる。
一年経っても、置いていかれたままだ。
※以下は、本作制作時にAIへ提示したプロンプトです。
興味がある方だけどうぞ。
気温が上がってきた7月
君がいなくなってもう1年が過ぎたらしい
ちょうど1年前、君の誕生日祝いをどうするか頭を抱えていた
初めて2人で過ごした誕生日にネックレスをプレゼントして高価なものはやめてと注意されたっけ
誕生日プレゼントとして色々送ってきたが一番君が喜んでくれたのは1日デート券と称して有給取った時だった
また君に会いたいと思うのは女々しいかな




