遺品探し
お前との出会いは最悪だったな。
肩がぶつかっただけで互いに顔を真っ赤にして怒鳴り散らし、酔いに任せて殴り合って、店長に耳が千切れそうなくらい怒鳴られた。次の日には互いの頬が腫れて、周りからは「またやったのか」と笑われたっけ。
それでも妙なもんで、鉢合わせるたびに喧嘩して、喧嘩の後になぜか隣り合って酒を飲むようになって……気づけば、誰よりも信頼できる“親友”になっていた。
そしてお前がダンジョンから帰って来なくなって、もう五年。
あの酒場で喧嘩を売ってくる奴も、胸ぐらを掴んで笑ってくれる奴も、もういない。
年だけは重ねちまった俺は、相変わらずひとりで安い酒をあおり、酔っても殴り合う相手さえいなくなった。
だから、これが最後だ。
ずっと避けてきた“あの場所”に、今日ようやく向かう。
お前の遺品が残ってるかどうかなんて、正直どうでもいい。
ただ、あの暗がりで消えたお前の影を、この目で確かめなきゃ前に進めねぇ気がするんだ。
入口に立つと、胸がぎゅっと縮んだ。
お前と何度も潜ったダンジョン。
お前の笑い声も、怒鳴り声も、今やどこにもねえ。
「なあ……聞こえてるか?」
返事は、当然ない。
けど、不思議と気配だけは隣にあるように思えた。
「行くぞ。最後くらい、ちゃんと迎えに行ってやるよ」
ひどく冷たい風が、頬を撫でた。
まるで道の先へ促すように。
俺は灯りを掲げ、一歩、闇の中へ踏み込んだ。
※以下は、本作制作時にAIへ提示したプロンプトです。
興味がある方だけどうぞ。
お前との出会いは最悪だったな
「お前、今わざとぶつかっただろ!」
「あ?言いがかりはよせよ!てめえからぶつかってきたんだろ!」
お互い酒に弱く泥酔して酒場で揉めて店長にコッテリ絞られたっけ
大体鉢合わせれば喧嘩ばっかやって周りもそれに慣れて
気づけば互いに親友と呼び合う仲になってた
お前がダンジョンから帰って来なくなってもう5年経っちまった
いつもの酒場で俺と喧嘩できるような相手はもういねえ
俺ももういい加減歳だ
これが最後だ
お前の遺品探し行ってくるよ




