炎が泣く夜
村の外れで育った二人は、幼いころから正反対だった。
炎を操る少年は、力の揺らぎに怯えるように俯きがちで、水を扱う少女は陽気で、誰にでも明るい笑みを向けた。
「きみ、炎の魔法が使えるのに全然元気に見えないね!」
「ふん、お前だって水属性のくせに元気いっぱいじゃん」
そんな掛け合いは日常で、互いの性質の違いはむしろ心地よかった。
やがて青年となり、距離は自然と縮まった。
「相変わらずクールだね、きみは」
「はいはいどうも。これが俺だから」
その軽口の裏で、彼は気づいていた。制御が昔より難しくなっていることに。感情の波に合わせて火が暴れ、胸の奥で常に燻り続けていることに。
そして――ある夜、村が盗賊に襲われた。
炎の奔流が村を照らし、焦げた匂いが漂う。少年は叫び続ける心を必死に押さえ込み、ただ少女を抱きかかえて逃げた。
震える少女が問いかける。
「どうしたの…いつもの…クールなきみはどこ行っちゃったの…さ…」
彼は唇を噛み、血の味を感じながら答えた。
「頼む、これ以上喋らないでくれ。これ以上感情的になると――お前まで燃やしてしまうかもしれない…!」
少女の腕に伝うのは涙か、それとも水魔法で必死に冷やしているのか。
彼はただ、燃え落ちる村を背に、彼女を抱えたまま立ちすくむしかなかった。
※以下は、本作制作時にAIへ提示したプロンプトです。
興味がある方だけどうぞ。
幼少期
少女「きみ、炎の魔法が使えるのに全然元気に見えないね!」
少年「ふん、お前だって水属性のくせに元気いっぱいじゃん」
青年期
「相変わらずクールだね、きみは」
「はいはいどうも。これが俺だから」
盗賊に村が襲われて
「どうしたの…いつもの…クールなきみはどこ行っちゃったの…さ…」
「頼む、これ以上喋らないでくれ。これ以上感情的になるとお前まで燃やしてしまうかもしれない…!」




