好奇の代償
空が最初に口を開いた。
「人間は愚かだ。身の程も知らず、羽もないのに空へ昇ろうとする。」
続いて海が深く泡を吐きながら言う。
「人間は愚かだ。身の程も知らず、息もできぬ深みへ潜ろうとする。」
大地が重苦しくうねりながら告げた。
「人間は愚かだ。身の程も知らず、他の生命を踏みつけ自分だけの安寧を求める。」
そして、最後に神が静かに宣告した。
「その好奇心、その欲、その“知ろうとする手”こそが、お前たち自身を滅ぼす。」
その言葉と同時に世界の律は反転した。
空は、まず“拒絶”した。
空を翔けるという概念そのものが歪み、翼持つ鳥さえ落ち、飛行機は浮力を失い、空へ触れようとするすべてが地へ叩きつけられた。
海は、次に“圧した”。
浅瀬でさえ常人が耐えられぬほどの重圧が満ち、近づいた者は一歩ごとに骨を軋ませ、やがて沈んだ。海は誰も受け入れなかった。
大地は、最後に“突き放した”。
地面は揺れ、裂け、道はねじれ、建物は土台ごと反抗するように沈む。大地は人間を支えることをやめた。
人類は天空にも海底にも逃れず、ただ“立つ場所”すら失った。
それでも人々は叫ぶ。
「教えてくれ! なぜだ! 何が悪かった!」
神は答えない。
空も海も大地も、ただ沈黙で世界を締めつける。
やがて人々は気づきはじめる。
自分たちは罰を受けているのではない。
“試されている”のだと。
最後の一人が崩れ落ちながらつぶやいた。
「それでも……知りたい。どれほど拒まれようと。」
その呟きは神へ届いたのか、あるいはただ虚空へ溶けたのか。
ただ一つ確かなのは――罰はまだ、始まったばかりだ。
※以下は、本作制作時にAIへ提示したプロンプトです。
興味がある方だけどうぞ。
空が言った
「人間は愚かだ。身の程を弁えず人の身で空を飛ぼうとする。」
海が言った
「人間は愚かだ。身の程を弁えず人の身で海底まで行こうとする。」
大地が言った
「人間は愚かだ。身の程を弁えず他の生物を排し自益のみを考える。」
そして神が言う
「その好奇心は身を滅ぼすと知れ。」
-これにより始まるは人間への罰である




