ぽつぽつ、きみと、また
「ぽつ…ぽつ…」
教室の窓に落ちる雨粒が、ひとつずつ音をたてていた。
放課後、残った数人の空気はゆるやかで、どこか眠そう。
そうたは窓際で、制服の襟を少しゆるめて空を見ていた。
「また雨、だね」
振り返ると、ななみが立っていた。傘はまださしていない。
窓越しに差し込む光で、頬のあたりだけが少し赤く見えた。
「なに、また“雨好き”語りに来たわけ?」
「えー、なにそれ。感じ悪〜」
「いや実際、小学生のとき言ってたじゃん。葉っぱがしゃべってるみたいとか」
ななみは一瞬、ぽかんとした顔をしてから笑った。
「え、それ私そんなこと言ったっけ?」
「は?言ってたって。俺、ちゃんと覚えてんのに」
「ふーん…記憶力いいじゃん、そうちゃん」
そうたは少しだけ眉をひそめた。
「なんかムカつく言い方すんなよ」
「ふふっ、でも、うれしいかも。覚えててくれたの」
「べつに。“ぽたぽた”がどうのこうのって、あほみたいに言ってただけじゃん」
「ひどっ!あれ名言だったのに!」
「名言は盛りすぎ」
そんな軽口を交わしながらも、心のどこかで、二人とも同じ感覚を思い出していた。
あの日、あの玄関、あの雨音。
「てか、おまえ、あの頃よりちょっと大人になったよな」
「え、なに急に」
「いや、ほんのちょっとだけどな。……顔つきとか」
「んー、それ褒めてんの?バカにしてんの?」
「両方」
「最低だな、そうちゃん」
けど、ななみの声は、少しだけ楽しそうだった。
「…また行くか、玄関。傘もささずに」
「いや風邪引くし」
「言うと思った」
雨はまだ、同じ音をたてて降り続いていた。
だけど、ふたりの間に流れる音だけは、少し違って聞こえた。
※以下は、本作制作時にAIへ提示したプロンプトです。
興味がある方だけどうぞ。
この会話をした二人が高校3年くらいに成長してこの時のことを振り返るみたいにして




