ぽつぽつ、きみと
「つまんねぇ…」
玄関の段差にあぐらをかいて、そうたはじっと雨をにらんでいた。
外は灰色。さっきまでの青空は、もうどこかへ行ってしまった。
網も持った。帽子もかぶった。今日はカブトムシが絶対とれると思ってたのに。
「なんだよこれ…」
雨は容赦なく降ってくる。「ぽつ、ぽつ」と言ってたのが、今じゃもう「ぱらぱら」、ちょっと怒ってるみたいだ。
「なに見てんの?」
ふいに声がして、そうたはびくっとする。
隣に住んでるななみが、傘をさして立っていた。黄色いレインコートに、長靴。ちょっと顔が得意げ。
「…なんも」
そうたはそっぽを向く。
「雨、やだね」
「やだ」
「…でも、きれいだよ」
「は?どこが」
ななみは笑った。そうたはその笑いがちょっとムカつくけど、なんとなく聞いてしまう。
「ぽたぽたって、屋根の音。あと、葉っぱの上に落ちる音。なんか、しゃべってるみたいじゃない?」
「なにそれ、あほじゃん」
そうたはそう言って、顔をしかめた。でも、その“あほじゃん”には、ちょっとだけ笑いが混じっていた。
しばらく二人は並んで、雨の音を聞いていた。傘の上に落ちる水の音が、やけに近くてやさしい。
「…ねえ」
「ん?」
「来週、また虫取り行こ?」
「んー…まあ、雨降ってなかったらな」
「じゃあ、晴れたら絶対ね」
「……うん」
雨はまだ止まない。
でも、「つまんねぇ」とは、もう言わなかった。
※以下は、本作制作時にAIへ提示したプロンプトです。
興味がある方だけどうぞ。
擬音をテーマにした短編小説書いて
会話の言葉は小〜中学生くらいで
小説としては大人向け




