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君のセカイで
「君のセカイって、どんな色?」
放課後の教室、カーテンが揺れる中で、彼女は不意にそう尋ねてきた。
「え?」
ノートにペンを走らせていた僕は顔を上げる。彼女は窓際の席で、夕陽を背に笑っていた。
「ねえ、たとえば、君の見てる空の青って、私と同じ青なのかな?」
「……さあ。考えたこともなかった」
「私はね、ずっと不安だったの。私の“好き”や“きれい”が、誰かと違ったらどうしようって」
僕は少し黙ってから答えた。
「でも、それでもいいんじゃないかな。君のセカイは、君だけのものなんだから」
彼女は目を丸くした後、ふっと笑った。
「それ、いいね。君のセカイで私はどう映ってる?」
「光ってるよ。夕陽より、ずっと」
彼女は何も言わず、ただ頷いた。
その日から、僕たちは毎日“セカイ”を交換するようになった。彼女の見る桜、僕の聞く雨音。色も音も感情も、全部。
やがて彼女は転校した。
でも今も、僕の中に彼女のセカイが残っている。
そして今日も誰かに聞かれる。
「君のセカイって、どんな色?」
※以下は、本作制作時にAIへ提示したプロンプトです。
興味がある方だけどうぞ。
タイトル「君のセカイで」
短編小説書いて




