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一人ぼっちだった前世⋯⋯。今世は最強(最恐)愛し子として楽しく生きてます!  作者: おかき
アルスタ王国編

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36話: 里奈と白狐と眷属 そして栗ご飯(後)

白狐と里奈のほのぼのが大好きです。

(自己満足ですが⋯⋯。)


少しでも読み手様に伝われば幸いです❀

里奈の料理する姿を面白そうに、眷属が観察している。

それを優しく見守る白狐。

ほのぼのである。


里奈は栗の下処理をすると、スープや葉物のお浸しを作る。

「醤油とお味噌も欲しいから、作ってみようかな〜。」

日本であらゆる本を呼んでいた里奈はジャンル問わず知識が豊富だ。


「眷属さん。ダイニングで食事をするから、準備をお願い。やり方わかる?」


頼み事をほとんどしない里奈が、眷属にはスルリと頼み事をした。

〘人間の生活は知ってる。任せろ!〙

眷属達は争う様に手伝いをする。

ワイワイ楽しそうだ。


里奈は眷属達を先に椅子に座らせた。

白狐は子狐に姿を変えて待っている


「栗ご飯、出来ましたよ〜!!」


大きなお鍋を抱え嬉しそうに運びテーブルに乗せる。

皆にお皿に乗せた栗ご飯を配る。

里奈から眷属にお皿が渡り、バケツリレーのようにお皿リレーが始まった。

他の料理も配り終えると、


手を合わせた里奈が「いただきます」と。


眷属達も里奈の所作と言葉の真似をし、全員で

   〘いただきます〙

里奈の心はぽかぽか

顔はニコニコ


幸せそうな里奈を見ながら、里山で食べた里奈のご飯を白狐は思い出しながら食べる。


   『やはり、美味い。』


白狐や眷属は、美味しい!美味しいと食べてくれる。


楽しい日々が続いた。

眷属と沢山遊んだ。

材料をどこからか見つけてくれる眷属と、一緒に料理した。

夜は白狐に包まれ安心して眠る。



里奈は最初から眷属の1人が気になっていた。

時折胸元に手をあてて、何かを囁いていた。気が付かない振りをしていた。

〘大丈夫か?〙

近くにいた為、頭に声が聞こえた。


「あの。聞いてもいい?」

眷属はビックリしたが、〘どうぞ〙と答えた。

「服の中にる子はどうかしたの?小さ過ぎて出てこれないの?」

「もしかして、弱ってる?」


どうして愛し子様が眷属の 珠 を見つけれるのか。とても不思議に思った。

女神様でも見ようとしない限り見えないのだ。


この珠は女神の加護が消えた、ただの魂。

魂だけになるとは、女神様の眷属ではなくなる訳だからだ。


〘この珠は女神様の元眷属の魂。

天界で荒れ狂う白狐様。外界で悲しまれる愛し子様を助ける為に、加護を捨てる覚悟で不在であった女神様に戻って欲しいと願いました。〙

〘眷属にも加護があるから寿命はないのです。加護が消えた時が寿命となります。今は自身の残された寿命で生きてます。〙


里奈は絶句する。

私や、白狐の為に命を懸けたと。


静かに泣く愛し子様に深く頭を下げる。


〘こいつの為にありがとうございます。

ですが、こいつは白狐様が大好きなのです。だから、本望だったはずです。〙


「その子を見せてくれる?」

眷属は胸元から珠を出した。

ビー玉くらいの大きさで、白い珠だった。

中心部には紅い点。


里奈は両手で受け取り、優しく握り込むと「ごめんなさい。そして、ありがとう。」

と何度も伝えた。


里奈がビクッとなる。

手の中の球が急激に熱くなって来たのだ。手を開くと眩い光が放たれた。

ピンクに近い淡い紫の光。


白狐と眷属達が異変に気付き里奈の元にきた。

里奈の手のひらから浮かぶ淡い紫の光は宙に浮かぶ。

光り輝くと、一匹の白蛇がいた。

白蛇は、里奈の頬にスリッと頬ずりすると眷属へと姿を変えた。


眷属一同、呆然とする


白蛇だった者が

〘愛し子様。加護を授けて頂きありがとうございます。〙

とお礼を伝える。


眷属一同、加護とは!?皆ビックリする


『里奈は我と魂が繋がっておる。

女神の神力と我と里奈の神力が混ざり合って、里奈の独自の神力が出来たのだろう。あの桃の色の光は里奈の神力の色だな。』


里奈は白狐の神力や加護の言葉より、驚いた事がある。

里奈の体がプルプル小さく震えた。

白狐は心配して里奈に寄り添い尻尾を巻きつけた。

次の瞬間、里奈が笑い出したのだ!

「桃の色。桃の色って⋯フフ⋯言い方が⋯⋯ふっ古すぎる!!」

お腹を抱えて大笑い。

白狐は白けた目を里奈に向けた。


笑い終えた里奈が我に返って白狐をチラっと見た。

白い目⋯⋯

里奈は視線だけをはずして黙りを決め込んだ。

白狐は尻尾を里奈の顔面にバッサバッサしながら

『皆の心配を他所に、よく笑えるよの〜』


バッサバッサ⋯⋯。顔がくすぐったい。

バッサバッサ⋯⋯。「ごめんなさい。」


尻尾を外し、白狐は蛇であった者に

『そなたは里奈の初めての眷属になるな。』

里奈ビックリ!え?本当!?


いつの間にか私の隣にいた。私の眷属。

私は屈んで視線を合わせた。

美しい紅い瞳。

髪は白髪で、額に鱗があった。

体は人間の子供みたいだが、所々に魔獣の痕跡があった。

「やっぱり可愛い!」私は抱きしめた。

蛇だからか、ひんやりする。


白狐の側の眷属とは容姿が逆なんだな〜。

あっちは、所々人間って感じ?

どちらも可愛いので気にもしない。


「私の眷属だから、人間寄りなのかな?」

『解らんが。そうかもしれんし、違うかもしれん。』

「⋯⋯。」どうでも良いか。


「眷属さんだと、皆そうだから。貴方に名前をつけていいかな?」

蛇の眷属さんは、瞳を揺らし頷いてくれた。


「でも、今直ぐは思い浮かばないから決まったら伝えるね!」

蛇の眷属さんは嬉しそうに左右に揺れていた。(嬉しいのかな?可愛いね〜)


2人でそんなやり取りをしていると、すっごい視線を感じた。

周りを見ると、とっても羨ましそうに2人を見てる。


『里奈。贔屓は良くない。全員に名付けをするのだな』

(さっき笑った仕返しだわ。絶対に!)

ジト目で白狐を見るが、白狐に視線を外されスルーされた。


そうよね。贔屓は良くないっ!


「私の眷属さんが1番最初だけど、皆にはその後から順番に付ける。

で、いいかな?!」


眷属達はまた踊り始めた。

舞いあがっているらしい。


「ふふっ!楽しいね!白狐!」

『そうだな。里奈。』


「あれ?!怒らないの?呼び捨てにしたのに。」

『里奈ならば良い。白狐と呼べ。』


里奈は白狐の胸に飛び込んだ。

白狐は横になり、里奈の背もたれになった。

白狐は尻尾を里奈に絡ませ、フサフサと揺らす。

尻尾を撫でながら、可愛い眷属達の踊りを見ていた。

結界の中はゆったりとした日々が続いていた。


〜❀〜

「あの眷属さんは、どこから木の実とか持って来てるか知ってる?」


『女神の森らしい。あの森を護る眷属と仲良いらしいからな。』


「女神の森ってあの?」

『そうだな。あの森だ。』


「⋯⋯⋯。」

『どうしたのだ?』

「栗拾いを白狐としたいの。前は近くに居ただけでしょ?だから、次は一緒に拾いたいな!って。」

『一緒に行けたら沢山拾うとしよう。』


「眷属さん達も連れて、皆でね。遠足になる感じかな?!初めてがまた増えるわ。」ニコリ❀



〜 ✿〜



明日は女神が出した約束の5日目の日である。


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