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一人ぼっちだった前世⋯⋯。今世は最強(最恐)愛し子として楽しく生きてます!  作者: おかき
アルスタ王国編

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31話: 選定者達は何を思う(封印する恋⋯)

お茶会前日の事。

選定者の家には明日登城する様に王家から封書が届いた。

他国の貴族のご学友として選ばれたと書いてある。

各家はそれは名誉だと令嬢・令嬢を誉めた。(実際は腰を抜かす程の名誉を受けるのだ。)


翌朝、王宮の1室に3人の令息、3人の令嬢が集まっていた。

そこにフィッセル侯爵が現れる。6人は関係性を考えるが、結び付かない。

侯爵にテーブルに着くように言われ各々椅子に座る。

上座に1人座る侯爵が説明を始めた。


「貴方達はある貴族のご学友として選ばれたと聞いていますね。」

6人が頷く。

「ご学友として選ばれたのは間違いありません。

ですが、お相手は貴族ではなく。」


「愛し子様です。」


誰も何も答えない。

愛し子様?意味が解らないのだ。


「少し前ですが、異世界の愛し子様が我が国に女神様の言により降りられました。

ここまで理解しましたか。」

頷く6人。

「異世界から来られる愛し子様の為に我々は歳の近く、また愛し子様の助けとなる者を選定しました。」

6人はお互いを見遣る。

共通点がないのだ。


「なぜ自分達かと疑問があるでしょう。

選定者の条件は」

・愛し子様と年齢の近い者。

・聡明である事。つまり優秀さ。

・気質が穏やかである者。

・国を裏切る可能性が無い家門。

そう説明された。


6人は歓喜に震える。

自分が称えられたのは勿論だが、家門までも称えられたのだ。

調べるとしたら末端の一族まで調べ上げられるのだ。

6人の若者は泣いていた。


侯爵は、心優しい6人に感心する。


「これから説明する事はとても重要なのだが、1つ確認したい。

愛し子様の側付きとなると、他貴族からは勿論何かしらのやっかみを含め攻撃を受ける。そして⋯。もしもではあるが、自分達の命も危うくなる。」


「それでも、側付きを受けますか?

断っても構わないのです。」


悩むであろうと思っていたが、6人全員が即答で 「受けます。」 そう答えた。


では、説明します。


愛し子様は暫くお披露目しない事。

他国の貴族として王宮で過ごされる事。

ベールを被り容姿を隠す事。

いずれ他国へと行かれる事。


「この時間緑の宮にて、愛し子様を知る関係者とお茶会をしております。

終わり次第、貴方達も愛し子様に対面して頂きます。」


質問は?と言いかけた時、いきなり部屋に天門が現れた。

現れたのはアルバート侯爵令息だ。

つかつか歩きながら話し出す。向かう先は父親の侯爵だ。

「里奈さんが攻撃を受けた。父上を連れて行く。」

と言いながら侯爵の手を掴み引き摺る様に天門へ歩く。

侯爵は引き摺られながら、「このまま待ってて下さいね。部屋からは出られないので。」

と⋯⋯。


(え!?侯爵戻るまで帰れない!?)


6人は座ったまま無言になる。



爵位が1番上のギルベルトが声を掛ける

「愛し子様かぁ〜。どんな方だろうか。私達と気質が合うとはどんな意味だろうか。

しかし名誉な事だな。」


カールが

「この6人の共通点を1つ見付けた。」

5人がカールを見る

「侯爵が愛し子様は他国に行くと仰った。6人は語学が堪能だからでは?」


確かに語学を得意としてるのを、お互い知っていた。

一同、なるほど〜。


あの⋯⋯。と、おずおず手を挙げる令嬢。

エミル男爵令嬢だ。

「女性は解らないけど、男性の共通点を見つけました。

男性陣は婚約者がいないからかと⋯⋯。

側付きになると、愛し子様優先になるからそれもあるのかなぁ〜と。」

「私は確かに語学が好きです。わが家は商いをしてるし、各国に支店もあるので卒業してからの進路は各国の支店を回る予定でしたし⋯⋯。」でもなんで⋯。


ギルベルトは優しくエミルに話しかける

「愛し子様の選定者には爵位は考慮されてないと思います。

私達の学年には、公爵令嬢、侯爵令嬢が居ますが選ばれていないのですから。」


「私達は選んで貰えた事に感謝し、精一杯頑張りましょう。

選ばれた理由を探すより、これから6人で協力しましょう。」


カルロが

「拠点があるといいな。でも滅多な場所は危険だし。

侯爵に相談しよう。勝手な事はダメだしな。」


話し合いをしていると、扉がノックされ扉が開いた。

王妃様付きの近衛が私達を呼びに来た。


近衛に先導されながら話しを聞く。

王妃様のお言葉です

「フィッセル侯爵より説明を受けたはずです。その方と今から対面して頂きます。」

との事です。


6人全員の心臓が跳ねた。

緊張で冷や汗が流れる。


扉が開き愛し子様を目にする。

黒髪黒目の可愛らしい女性がいた。


挨拶をするが堅苦しいと、窘められた。

仲良くして欲しい。とお願いされるが、こちらこそである。


愛し子様とお茶を飲み他愛ない話をした。

笑顔の愛し子様は可愛らしかった。


近々、愛し子様の宮に行くらしいが。

何かしらの覚悟がいるらしい。


愛し子様の側付きになるのだ。

覚悟は出来ている。

と、覚悟が足らなかった事を後に理解する。




〜✿〜


大司教の部屋に集まる大人4人に息子ら2人。

話し合いが始まる。

言えないのは、異界での人生そのもの。

大司教しか今知る者はいない。

大司教が1番秘密を抱えている。


陛下も宰相も侯爵も。

この場の話は大司教がするべきと伝える。


茶会の後でほぼ説明したが、アルバートや殿下もこれからこの会議に参加者となる事を伝えた。

そして、ソール伯爵は、大司教と侯爵が調べ上げて居た事を。

気になった事があれば、大人4人に聞く事。

単独行動はしない。愛し子様の存在を誰にも知られてはならないからだ。


「そう言えば⋯⋯。

選定者達の愛し子様との顔合わせは無事に終わった様です。」侯爵が話すと

ガタッ

「アルバート何か?」

「他に選定者がいるって聞いてない。女性だけだよな?!」


「聞いてないのは当たり前です。言ってませんからね。」

なんで!!と文句の途中で

「宰相殿に聞いてますよ。貴方の愛し子様への執着具合を。」

⋯⋯⋯。

「俺は里奈さんの婚約者だから良いのだ。」

まだ候補ですよ〜と言うと、アルバートが睨む。

この親子は本当に面倒臭いのだ。


殿下は初めて見るアルバートの言動に、口をあんぐり開けたままだ。


大司教が

「殿下はアルバート殿の言動にビックリですか?

これ以上が色々あるので、早めに諦めるのをお勧めしますよ。」と。


意味は解らないが、とりあえず頷く殿下。


さて

「殿下は高度な魔術を習得したいと?」

頷く殿下

「色々あれから考えましたが、やはり選定者の男性陣にもとりあえず教えてみようかと。」

宰相や陛下に問うてみる。

3人は頷き合い同意を示す。


結界が強固な愛し子様の宮にしましょうか。

顔合わせもまた出来ますしね。

愛し子様もお疲れでしょうから2日後にしましょう。と結論が出た。

解散する寸前


「アルバート。2日後まで白の宮には侵入出来ないように結界を弄りました。

愛し子様を休ませて上げなさい。」


アルバートは膝から崩れ落ちた。

ショックで動かないので、侯爵が天門を出し息子の襟首を掴み引き摺りながら帰って行った。


宰相がこれまた固まったままの殿下に

「あれがあの親子なのです。

面白いでしょ?」と。


殿下は衝撃が強かったのか、フラフラしながら陛下や宰相と共に王宮に戻った。



〜❀〜


私はエミル・  男爵令嬢

愛し子様の側付きに選ばれた。


部屋に戻り今日1日を振り返った。

側付きに選ばれるなんて、とても名誉な話を。しかも、男爵令嬢の私が愛し子様の側付きよ!!

嬉しすぎて、どうして良いのか解らないのだ。

早く家族にも話したいが、愛し子様の事は話せないように6人は誓約魔法をかけられた。それは別に気にしない。


⋯⋯。


ギルベルト様に会えた。

しかも会話が出来たのだ!


そう、エミルは密かにギルベルトに恋をしていた。

きっかけは単純で、男爵令嬢のくせにと馬鹿にされてた時に助けてくれたのがギルベルトだった。

気付かれないように、コソコソ陰から見ていたのだ。


側付きになれば一緒に居れる時間は長くなる。とても嬉しいが、この気持ちは封印しなければならない。

愛し子様を第一に考える為に⋯⋯。


今夜だけはギルベルト様を思おう。

しっかり心に刻み、明日からは恋を捨てるのよ。


決意するも、溢れる涙は止まらなかった。


もう10月になりました。

寒暖差も激しいので、皆様も体調には気を付けて下さい。

私は花粉症で涙が⋯⋯。

文字が滲んでワタワタしてます。

花粉症の方も、お大事に! です❀

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