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一人ぼっちだった前世⋯⋯。今世は最強(最恐)愛し子として楽しく生きてます!  作者: おかき
アルスタ王国編

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27話: 里奈は魔法を楽しむ

初対面の次の日から毎日アルバートが訪れる。

朝食を食べ終えた里奈に、ガルズ司祭からウンザリ顔で来客を告げらる。

勿論、アルバートである。


「おはようございます。アルバートさん。」

と笑顔で挨拶をする。

「おはようございます。里奈さん。」

同じく笑顔で挨拶を返す。


庭園の奥にある東屋で3人でお茶をしている。アルバートに簡単にこの世界について質問をされて、里奈が答える。を、繰り返していた。

その様子を白けた目で見るガルズ司祭。

里奈さんが楽しく会話しているので、まぁ良しか……。

この2人に諦めを持つ事に早々に気がついた。

そんなガルズ司祭を見て、里奈が気にした様に聞いた。


「ガルズさん。何かありましたか?」


ガルズ司祭は慌てて司祭を姿勢を正し

「何もありませんよ。里奈さん。

アルバート殿との会話を楽しまれているなぁ〜。と思っただけです。」ニコリ。

ジト目で司祭を見る里奈。

里奈も司祭も

「………。」で見つめ合う。


ガルズ司祭が心を決め里奈に聞く。


「里奈さん。アルバート殿に毎日膝抱っこされておりますでしょう?

その……。恥ずかしくはないのかなぁ〜と……おもいま…して。」

尻窄みになる。愛し子様にする質問では無かったと、少しばかり後悔したのだ。


里奈はキョトンとし、アルバートとガルズ司祭を見る。

「この膝抱っこは他の人は恥ずかしいと思うのね。人と話すのに椅子にちゃんと座らないと良くないとは思ってたの。」


里奈はある事を告げる

「あのね。ガルズさんとアルバートさんには知っておいて貰いたいんだけど。

えと、『恥ずかしい』とは儀式で挨拶した時にね恥ずかしかったのを理解したの。

でも、膝抱っこされて恥ずかしいのか?は解らないの。

私は色々あったから、少し感情が自分で解らない事があるの。」

躊躇いがちに話した。


それを聞いた2人は、なるほど。と直ぐに受け入れてくれた。

里奈が感情を知る為に、お互いその場で気になれば教え合おうと。

協力する事を申し出てくれたのだ。

しかしアルバートは


「私が里奈さんにする事は何一つ恥ずかしいと思う事はないので、心配しなくて大丈夫ですからね。」

ニコリ。


いやいや、貴方が1番大丈夫じゃない。

ガルズ司祭は心で愚痴を零した……。


これから毎度繰り広げられる風景である。


「里奈さん。魔法等に興味がありますよね。お休みの日ですが、早く知りたいかと色々準備しましたが。今からやりますか?」

と里奈に視線を落とし聞いてきた。

里奈は満面の笑みで「うん」と元気良く返事する。


アルバートが空間に術式を出した。

そこに白い穴が出来ると、おもむろに手を入れ何やら道具を出しテーブルに置いた。


「これから里奈さんの魔力量や属性を調べて見ましょう。」


里奈が大きな水晶に手をかざす。

水・火・氷・風・土・光の6個の属性に反応してるらしい。

水晶の中に6個それぞれを表す光の玉が浮いている。

水晶の中は紫の色で満たされている。


「里奈さんは、6属性もちですね。闇・雷が無いようです。

しかも、紫は女神様の色ですから神力が1番強いようですね〜。」

と、珍しくアルバートが里奈から視線を外し水晶を凝視しながら話している。


「明日から一緒に訓練しましょうね。」

明日も来る約束をさせるアルバートだった。


アルバートが「魔法を見ますか?」と聞いたので見せてもらう。

アルバートはなんと、全属性持ちで雷・氷・水を使うのが得意らしい。 

氷で沢山の動物を出してくれた。

日本で見たことない生き物だったので興味深かった。


魔術はまた今度のお楽しみらしい。

ワクワクな里奈だった。


1週間もすると、里奈は上級魔法を操作出来るまでになった。


特級魔法はまだ暫くお預け。

魔術を習得するまで駄目だそうだ。



異世界に来て1週間。

女神様が眠る前、突然声を掛て来た事には驚いた。

私の精神に手を加えた為に行動や感情が少しズレてるらしい。

謝罪されだが、気にはしてない。

容姿は、学生の頃の姿にしたらしいが。

こんなに可愛くない!と抗議したら

逆に「可愛かったわよ!!」と怒られた。

(何故怒る!?)

怒られたまま、声が切れた。

ま〜いっか。


休み1日のはずが、ずっと休んでる。

10日後に茶会があるのだ。

儀式にいた皆さんと。

楽しみにしているが、マナーが解らないのでお勉強中。

勿論教えるのは、アルバートさんだ。

女性のマナーだけど大丈夫か不安だったが、ガルズ司祭が「アルバート殿の教え方で合ってます。」の言葉に安心する。

すると、アルバートがムッとする。

毎度の事なので気にしない。


とりあえず宮から出るので会場まではベールを着用する。

ベールは王妃様がこれまた用意してくれた。

とても綺麗なレースだが、かなり透けている。顔が丸見え?

裏や表を見たり透かたり、不思議そうにしていると

「レースの模様は魔術紋です。顔が相手からは見えないのですよ」

と教えて貰った。

アルバートに模様の説明をされつつ魔術に興味を持った里奈だった。


宮での生活は楽しかった。

アルバートさんは毎日入り浸りだし、ガルズ司祭と 司教は入れ替わりで来てくれる……。




お茶会の日は、あっとゆう間に訪れた。


数日前からメイドが3人と侍女が2人着いた。

侍女とメイドが全員朝から勢揃いだ。

5人の熱意が少し怖い……。


衣装の事など全く解らないので、全てお任せした。

衣装は、プリンセスドレス(らしい…。)のスカートのボリュームを抑えた可愛らしいドレスだった。

薄い水色の衣装で首にはシルバーのネックレス。小さな花の形の台座にブルートパーズが嵌められていた。


着替えを終え、姿見を見る。

可愛らしいけど、似合ってるのか解らなかった。


お気に召さなかったのか……。と侍女たちが

「里奈様、どこかお気に召さない箇所でもありましたか?」

と、ハラハラしながら待つ。

侍女達は愛し子様付きにと選ばれてからの喜びは表せないくらいだった。

この命をかけてでも!!

と決意していたのだから。


「違うのッ。可愛らしいとは思うの。

ただ……、私に似合ってるか解らなかったの。」

ごめんなさい。と元気が無くなって行く……。

侍女の1人が。

「里奈様。私達が里奈様をこれでもか!!と磨き上げました。

まだ里奈様に付いて数日です。

ですが、里奈様に似合わない装いは絶ッ対に致しません。」

「5人皆が今の里奈様を可愛いと自信を持って言えます。」

大丈夫ですよ。と。


よし!!侍女さん達を信じるぞ!!

里奈は案外チョロかった……。


「アルバート様の様子を見れば1番解りますから。」と。


その時、アルバートが迎えに来た。


少し薄めの紺のスーツ。

似合っている。じっと見つめていると

「里奈さん。ドレス姿は初めて見ましたがとても似合っています。可愛らしいですね。」私が選んだのですから当然ですが。と

うんうんと頷いていた。


馬車に乗り込み椅子に座ると、ベールを被った。

宮の門を初めてくぐる。

里奈が窓に近づき外を観察していたら、クスクス笑うアルバートにベール越しに頭をなでなでされる。

最近のアルバートはこの、なでなでがお気に入りなのだ。里奈も心地よいので受け入れている。

因みにガルズ司祭が同乗しているが、空気に徹している。


馬車の中はまさに仲良い男女の様子であった。

宮の門の側で隠れる人影は、驚いた表情の後、恐ろしい程憎々しげに馬車を睨んでいた。


〜❀〜


白狐が女神を白い目で見ている。

女神はションボリとし、「ごめん」と白狐に謝る。

可愛い、可愛くないの言い合いをし映像を切った女神に呆れているのだ。


白狐が横たわっていた大きな体を起こし立ち上がると、女神に顔を向ける。

ションボリを続ける女神に、

『里奈は可愛いのは事実だからな。仕方ない。』

と言いながら離れた。


女神はパッと顔をあげ嬉しそうにニコニコしていた。


女神と里奈の、可愛い・可愛くないのやりとりは、ずっと続くのだ。


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