独奏敵
「あれは一体何だったんだ?
ルシフェ、レシアを元に戻したお前なら知っているんだろ。
そしてお前は何者だ?」
月はルシフェに質問する。
もしかしたら自分と同類なのかも確かめたかった。
「順番に説明するわ。
この国、リズムランドには音楽の力が溢れている。
それには正と負の楽譜があり、
レシアは負の疎の力で暴走したの。
それを独奏敵と呼ぶわ。
もちろん普通なら簡単にこんなことは起こらないわ。
だれかが裏で糸を引いている。
私はそれを止めるために、
深淵からパパルシフェに送られて来たの」
パパルシフェの名前を聞いて、セラフィは驚く。
「お母様から聞いたことがあります。
お父様であるパパルシフェは遠い場所にいると。
やはりあなたは私と関係があるの?」
ルシフェは頷く。そして衝撃の真実を告げた。
「私は別の世界から来たもう一人のあなた。
空から落ちた時、助けてもらえなかったあなたなの」
セラフィは驚いた。
だがそれなら、自分と似ていながら、
まるで大怪我でも負ったことがあるような見た目も納得がいく。
そして、ふとあることに気付いた。
「もしかして、私が空から落ちたことも、
その黒幕によるものなのですか?」
ルシフェは初めて感情を見せるように言う。
「おそらくそうだ。
あなたと、私を!空から落とし、こんな姿にした!
私の命運を滅茶苦茶にした!それが許せない!
だから私はあなたと協力するために、
私にとって先のループであるこの世界に送り込まれ、
パパルシフェからルシフェの名前を継いだの」
それを聞いた月はルシフェが同類でないこと、
セラフィを助けたのは偶然ではないことを知り、別の質問をする。
「どうしてお前の世界で黒幕と戦わずここに来た?」
その疑問にルシフェは答えた。
「黒幕はループを超えた唯一の絶対的存在よ。
だから私達もループを超えて立ち向かう必要があるの。
その名は……アルティメシア」




