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遭偶
夜明けの鐘を鳴らし終わったカンパニャラという少女は、
長い金髪をした月という名前のウサギと一緒に、草原に来ていた。
すると元々耳の良いカンパニャラに、
ベルメットと胸にぶら下げている鈴が共鳴し、空の異変を察知した。
「誰かが上から落ちてくるみたい!どうしよう!?」
カンパニャラは月に呼びかける。
月は冷静に、
「慌てるな。こんなこともあろうかと……」
ベルトのポケットから緑色の物体を取り出した。
それは地面に投げると一瞬で拡がり、大きなクッションになった。
ちょうどその地点に、その誰かが落ちてきた。
クッションのおかげで、怪我は無いようだった。
だが気は失っていて、周りに2つに割れた輪っかと思わしき物が落ちていた。
落ちてきたのはどうやら少女のようで、
頭に羽の生えている、この辺りでは見ない姿だった。
「早く藪蛇先生のところへ連れて行こう」
カンパニャラは少女を背負って歩き出した。
その後ろで、月は2つに割れた輪っかを拾い、意味深にじっと見つめていた。




